かわらけつめい (河原決明)
学名 |
Chamaecrista nomame (Cassia mimosoides var.nomame, Cassia nomame, Senna
nomame) |
日本名 |
カワラケツメイ |
科名(日本名) |
マメ科 |
日本語別名 |
ネムチャ(合歓茶)、ハマチャ(浜茶)、マメチャ(豆茶)、コウボウチャ、オワリケツメイ、ノマメ、アキボトクリ |
漢名 |
豆茶決明(トウチャケツメイ, dòuchá juémíng) |
科名(漢名) |
豆(トウ,dòu)科 |
漢語別名 |
山野扁豆・山扁豆(サンヘントウ,shānbiăndòu,さんぺんづ)、關門草、山梅豆、水通、水皂角、山茶葉、金豆子 |
英名 |
Nomame senna |
2007/07/21 薬用植物園 |
|
2023/09/13 植物多様性センター |
|
2011/08/28 富山県中央植物園 |
|
2012/09/14 小石川植物園 |
|
2007/10/08 薬用植物園 |
|
|
2005/10/23 同上 |
|
|
辨 |
かつてのカワラケツメイ属 Cassia(決明屬・蕃瀉屬)は、今日では次の3属に分ける。
カワラケツメイ属 Chamaecrista(山扁豆屬) 世界の熱帯を中心に約250種、日本には3種
センナ属 Senna(決明屬) 世界の熱帯を中心に約240種
ナンバンサイカチ属 Cassia(臘腸樹屬) 世界の熱帯を中心に約30種
|
カワラケツメイ属 Chamaecrista(山扁豆 shānbiăndòu 屬)には、 世界の熱帯を中心に約330種がある。
ガランビネムチャ(オキナワカワラケツメイ) C. garambiensis
(Cassia garambinensis, C.mimosoides var.pacifica,
C.mimosoides subsp.garambiensis, C.leschenaultiana var.pacifica;
鵞鑾鼻山扁豆(ガランビサンヘントウ,éluánbí shānbiăndòu))
琉球・臺灣(恒春半島鵞鑾鼻)産
環境省RedList2020によれば、ガランピネムチャ Cassia mimosoides は絶滅危惧IB類(EN)
タイワンカワラケツメイ C. leschenaultiana(C.nictitans var.glabrata,
Cassia mimosoides subsp.leschenaultiana;大葉山扁豆・短葉決明)
臺灣・華東・兩廣・四川・貴州・雲南・東南アジア・インド産
リュウキュウカワラケツメイ C. mimosoides(Cassia mimosoides;
山扁豆・短葉山扁豆・含羞草決明・夢草・黄瓜香・鐵箭矮陀)
臺灣・福建・兩廣・雲南から旧世界の熱帯・亜熱帯に産
全草を薬用 『全國中草藥匯編 上』pp.110-111,『中国本草図録』Ⅷ/3655
カワラケツメイ(ノマメ) C. nomame(Cassia mimosoides var.nomame,
Cassia nomame, Senna nomame;豆茶決明)『中国雑草原色図鑑』99
C. pumila(Cassia pumila;豆茶決明・柄腺山扁豆) 廣東・雲南産
|
マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。 |
訓 |
「和名ハ河原決明ノ意、此種能ク河原ノ砂地ニ生ズ、而シテ決明(えびすぐさ)ノ類ナレバ斯ク稱ス」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)決明の条に、「山扁豆ハヲハリ決明也。一名カハラ決明 アキボトクリ筑前」と。 |
漢名の決明(ケツメイ,juémíng)、和名のケツメイについては、エビスグサの訓を見よ。 |
|
説 |
本州・四国・九州・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・山東・華東・四川・貴州・雲南に分布。 |
誌 |
中国では、全草を水皂角(スイソウカク,shuĭzàojiăo)と呼び、種子を水皂角子と呼び、それぞれ薬用にする。
また、全草(またはリュウキュウカワラケツメイの全草)を山扁豆(サンヘントウ,shānbiăndòu)・山野扁豆と呼び薬用にする。 『全国中草葯匯編』下/68-69 |
日本では、種子を ハブソウの実(望江南子)やエビスグサの実(決明子)と同様に用い、ハブ茶の代用にする。
また、果実のついた全草を山扁豆(さんぺんづ)・山野扁豆と呼び、薬用にする。 |
|