えびすぐさ (夷草・恵比寿草) 

学名  Cassia obtusifolia (Senna obtusifolia)
日本名  エビスグサ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  ロッカクソウ(六角草)
漢名  決明(ケツメイ,jueming)
科名(漢名)  豆(トウ,dou)科
  漢語別名  馬蹄決明(バテイケツメイ,matijueming)・鈍葉決明・草決明、假綠豆(カリョクトウ,jialüdou)
英名  Oriental senna, Sickle senna
2007/07/21 薬用植物園 

2007/08/13 同上

 カワラケツメイ属 Cassia(決明屬)或はセンナ属 Senna については、カワラケツメイ属を見よ。
 決明の漢名をめぐって、エビスグサ C. obtusifolia とホソミエビスグサ C. tora との間に、やや混乱があるように見える。

 ○『中薬志Ⅱ』『中国高等植物図鑑』『中薬大辞典』は、C. tora を決明とし、C. obtusifolia を載せない。
  『中薬志Ⅱ』には「C. tora は決明、別名は馬蹄決明・草決明、吉林・遼寧・山西・河北・河南・山東・安徽・江蘇・浙江・福建・臺灣・兩廣・兩湖・四川・雲南に分布し、野生或は栽培する」とある。
  
『中国高等植物図鑑』には「C. tora は決明、別名は馬蹄決明・假綠豆。長江以南・河北で栽培し、種子を薬用にする」とある。
  
『中薬大辞典』には「C. tora は決明、別名は夜關門・羊觸足・假羊角菜・假花生・夜合草・野花生。野生或は栽培し、ほぼ全国に分布。種子を決明と呼び、葉・全草を野花生と呼び、薬用にする」とある。

 ○『全国中草薬匯編』によれば、
   C. obtusifolia は決明、
別名は馬蹄決明・鈍葉決明・假綠豆・草決明。全国各地で栽培、種子を薬用にする。
   C. tora は小決明、
廣西に産し、薬用にする、とある。
 漢名は、李時珍『本草綱目』に「目を明かにする功を以て名づく」と。
 和名は、夷(中国以外の外国)から来たことから。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)決明及び源順『倭名類聚抄』(ca.934)決明に、「和名衣比須久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)決明に、「ヱビスグサ 今通名」と。
 C. obtusifolia は、熱帯アメリカ原産。広くアジアの熱帯に帰化している。
 中国では、全国各地で栽培、長江以南各省では野生化。
 日本には享保
(1716-1736)年間に中国南部を経由して渡来し、広く栽培、本州・四国・九州・琉球の暖地に帰化。
 C. tora は、熱帯アジア(ベトナム・ラオス・タイ・マレー半島・インド)原産、中国(廣西・雲南)・臺灣で栽培。
 日本には、享保
(1716-1736)年間に入る。今は、九州(南部)・琉球に帰化、ただし結実しない。
 中国では、C.obtusifolia 及び C.tora の種子を 決明子(ケツメイシ,juemingzi)と呼び、薬用にする。日本薬局方も同。
 C.tora の種子は、C.obtusifolia の実より小さく、日本では「小粒決明子」と呼んで後者と区別する。
 ハブ茶は、本来ハブソウの種子(望江南子)を煎じるものだが、今日ではエビスグサの種子を代用にする。

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