かわらぼうふう (河原防風)

学名  Kitagawia terebinthacea (Peucedanum terebinthaceum, P.deltoideum)
日本名  カワラボウフウ
科名(日本名)  セリ科
  日本語別名  
漢名  石防風(セキボウフウ,shífángfēng)
科名(漢名)  繖形(傘形,サンケイ,sănxíng)科
  漢語別名  
英名  


 カワラボウフウ属 Kitagawia(石防風 shífángfēng 屬)には、アジア温帯に約10種がある。

  コウアンニンジン K. baicalensis(Peucedanum baicalense;興安前胡)
         
吉林・黑龍江・・モンゴリア・シベリア・中央アジア産
  タイランカワラボウフウ K. formosana(Peucedanum formosanum;臺灣前胡)
臺灣・福建・兩廣産
  ハマカワラボウフウ K. litoralis(Peucedanum litorale)
ロシア沿海地方産
  ゼンゴ K. praeruptora(Peucedanum praeruptorum;
         前胡・白花前胡・鷄脚前胡・官前胡・山獨活)
『中国本草図録』Ⅱ/0747
         
甘肅・河南・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
  カワラボウフウ K. terebinthacea(Peucedanum terebinthaceum;石防風)
         『中国本草図録』Ⅳ/1773・Ⅵ/2755
   
 セリ科 Apiaceae(Umbelliferae;繖形(傘形) sănxíng 科)については、セリ科を見よ。
 
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・モンゴリア・極東ロシア・シベリア南部に分布。
 中国では、ノダケ及びゼンゴ Kitagawia praeruptora(白花前胡・鷄脚前胡・官前胡)などの根を前胡(ゼンコ,qiánhú)と呼び薬用にする(〇印は正品)。『中薬志Ⅰ』pp.322-327 『全国中草葯匯編』上/569-570

  
 
 日本では、生薬ゼンコは ゼンゴの根(白花ゼンコ)又はノダケの根(紫花ゼンコ)である(第十八改正日本薬局方)。 



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