いらくさ (刺草・苛草) 

学名  Urtica thunbergiana
日本名  イラクサ
科名(日本名)  イラクサ科
  日本語別名  イタイタグサ
漢名  蕁麻(ジンマ,qian2ma2)
科名(漢名)  蕁麻科
  漢語別名  刺草、咬人貓
英名  Nettle

 イラクサ科 Urticaceae(蕁麻科)には、主に熱帯・亜熱帯に約42-50属700-1050種がある。
   カラムシ属 Boehmeria(苧麻屬)
 世界に約100種
   Boehmeriopsis(假苧麻屬)
   Chamabainia(蟲蟻菜屬)
     C. cuspidata(蟲蟻菜・止血草)
   Cypholophus(隆冠麻屬)
   ヤナギイチゴ属 Debregeasia(水麻屬)
 アジア・アフリカに数種
     ヤナギイチゴ D. edulis(水麻)
 果実は食用
     D. longifolia(長葉水麻)
     D. salicifolia(柳葉水麻)
ネパール乃至アフリカに分布
     D. squamata(鱗片水麻)
   ウワバミソウ属 Elatostema(樓梯草屬)
 アジア・アフリカの熱帯に約350種
   Fleurya(紅小麻屬)
     アコウクワクサ F. interrupta(屏東桑草?)
   Girardinia(蝎子草屬)
     G. cuspidata(蝎子草)
     G. palmata(大蝎子草)
   ツルマオ属 Gonostegia(糯米團屬) 
東南アジアを中心に約20種
     ツルマオ G. hirta(糯米團・奶葉藤)
     G. neurocarpa(小葉糯米團)
     オトギリマオ G. pentandra(石薯・石珠仔)
 臺灣産
       var. hypericifolia(狹葉糯米團)
   ムカゴイラクサ属 Laportea(艾麻屬)
   チョクザキミズ属 Lecanthus(假樓梯草屬)
 アジア・アフリカに4種
     チョクザキミズ L. peduncularis(假樓梯草)
   Leucoskya(四脈麻屬)
   Maoutia(水絲麻屬)
     M. puya(水絲麻・翻白葉・三元麻)
   Memorialis(糯米團屬)
     M. hirta(糯米團・糯米草・糯米條)
   カテンソウ属 Nanocnide(花點草屬)
   ハドノキ属 Oreocnide(紫麻屬)
 Villebruneaに含めることがある
     O. frutescens(紫麻・野麻・大葉麻・大毛葉)
     イワガネ O. fruticosa
     O. integrifolia(全緣葉紫麻)
     O. kwangsiensis(廣西紫麻)
     O. obovata(倒卵葉紫麻)
     ハドノキ O. pedunculata(長梗紫麻・有梗柴苧麻・山水柳)
     O. rubescens(紅紫麻・紅花點草)
   ヒカゲミズ属 Parietaria(墻草屬)
世界に約20種
     ヒカゲミズ P. micrantha(墻草)
       タチヒカゲミズ var. coreana
   サンショウソウ属 Pellionia(赤車屬)
   ミズ属 Pilea(冷水花屬)
   ヌノマオ属 Pipturus(落尾木屬)東南アジア乃至太平洋諸島に約10種
     ヌノマオ
(オオイワガネ) P. arborescens 
   オオバヒメマオ属 Pouzolzia(霧水葛屬)
 熱帯に約50種
     P. argenteonitida(銀葉霧水葛)
     P. calophylla(美葉霧水葛)
     キダチマオ P. elegans(雅致霧水葛・水鷄油・濟地燕) 臺灣産
     P. elegantula(菱葉霧水葛)
     P. niveotomentosa(雪毡霧水葛)
     P. sanguinea(紅霧水葛・靑白麻葉・籽藤・大粘藥)
     オオバヒメマオ
(ヤンバルツルマオ・ツルマオモドキ) P. zeylanica(霧水葛)
       アリエヒメマオ var. alienata(霧水葛)
       var. microphylla(多枝霧水葛・石珠・石珠仔・霧水葛)
   Procris(藤麻屬)
     ウライソウ P. laevigata(Elatostema laevigatum;藤麻・金玉葉・石骨丹・烏來草)
   イラクサ属 Urtica(蕁麻屬)
   Villebrunea
東南アジアに数種 
 イラクサ属 Urtica(蕁麻屬)には、北半球に約40種がある。
   ホソバイラクサ U. angustifolia(狹葉蕁麻・小蕁麻・哈拉海・螫麻子)日本(北海道・本州
        ・四国・九州)・朝鮮・中国(東北・華北)・シベリア東部・カムチャツカに分布。
        
『中国本草図録』Ⅲ/1079・『中国雑草原色図鑑』17
     ナガバイラクサ var. sikokiana
   U. cannabina (■{火偏に欣}麻・麻葉蕁麻・火麻草・哈拉海・蝎子草・螫麻子)
        
中国(東北・華北・西北)産。『中国本草図録』Ⅴ/2049
   U. dentata(湖北紅活麻・蕁麻・火麻草)
 中国(兩湖)に分布
   U. fissa (裂葉蕁麻・白活麻・活麻草)
『中国本草図録』Ⅵ/2548 中国(浙江・湖北・西南)産
   コバノイラクサ U. laetevirens(寛葉蕁麻・哈拉海・螫麻)
        
 日本(北海道・本州近畿以北)・朝鮮・中国(東北・華北)に分布。
   U. mairei(雲南蕁麻)
中国(雲南)産
   U. macrorrhiza (粗根蕁麻・靑活麻・活麻・火麻・蕁麻・老虎麻)
中国(雲南・西藏)産
   エゾイラクサ U. platyphylla
        
 日本(北海道・本州中部以北)・千島・樺太・シベリア東部・カムチャツカに分布。
   イラクサ U. thunbergiana(蕁麻)
   U. triangularis(三角葉蕁麻・花葉活麻)
中国(雲南・西藏)産
     ssp. pinnatifida(羽裂蕁麻)『中国本草図録』Ⅷ/3530 
 和名イラクサのイラはとげ。イラクサとは、とげに触れると痛いことから。
 ミヤマイラクサ Laportea macrostachya にも、イラの名がある。
 英名の nettle も、needle(針)と同語源。
 学名の種名 Urtica は、uro
(焼く)に由来し、傷の痛みから。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)苛に、「和名伊良」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』13(1806)蕁麻に、「イラグサ ユナグサ
摂州 マムシサウ オニアサ ヒトサシグサ イライラ 疼草和方書 イタイタグサ加州」と。
 漢名蕁麻の北京音は qian2ma2
 ただし、病名の蕁麻疹
(じんましん)は xun2ma2zhen3(昔は qian2ma2zhen3 と読んだが)
 日本(本州福島県以南・四国・九州)・朝鮮に分布。
 全体に シリカ silica(二酸化珪素)でできた刺毛が生え、ギ酸(蟻酸) HCOOH を含み、触れると痛く、ときにみみず腫れ・水疱を生じる。
 この浮腫を、医学で蕁麻疹 Urticaria という。
 

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