ひるがお (昼顔) 

学名  Calystegia japonica
日本名  ヒルガオ
科名(日本名)  ヒルガオ科
  日本語別名  オコリバナ、ツンブーバナ、オコリズル、カミナリバナ、テンキバナ、アメフリバナ、チチバナ、カッポウ
漢名  日本天劔(ニホンテンケン,riben tianjian) 
科名(漢名)  旋花科
  漢語別名  旋花(センカ,xuanhua)、日本打碗花(ニホンダワンカ,ribendawanhua)、狗狗秧(ククオウ,gougouyang)、鼓子花(コシカ,guzihua)、葍(フク,fu)
英名  Bindweed
2005/06/09 跡見学園女子大学新座キャンパス

2006/08/21 田島が原


 ヒルガオ科 CONVOLVULACEAE(旋花科)には、次のような属がある。
   ナガバアサガオ属 Aniseia(葉萼薯屬)
     A. biflora(心萼薯・毛牽牛)
     ナガバアサガオ A. martinicensis
   Argyreia(銀背藤屬)
     A. acuta(白鶴藤・白背絲綢)『中国本草図録』Ⅲ/1341
     A. capitata(頭花銀背藤)
     ギンバアサガオ A. nervosa
インド原産
     A. obtusifolia(銀背藤)
     A. seguinii(白花銀背藤)
   Blinkworthia(苞葉藤屬)
     B. discostigma(苞葉藤)
   ヨルガオ属 Calonyction(月光花屬)
   ヒルガオ属 Calystegia(打碗花屬)
   セイヨウヒルガオ属 Convolvulus(旋花屬)
     C. ammannii(銀灰旋花)『中国雑草原色図鑑』168
     セイヨウヒルガオ C. arvensis(田旋花・中國旋花・箭葉旋花)
        
『中国雑草原色図鑑』167・『中国本草図録』Ⅳ/1813・
        『週刊朝日百科 植物の世界』2-300
     サンシキヒルガオ C. tricolor
ヨーロッパ南西部・北アフリカ東部原産
     C. tragacanthoides(刺旋花)
   ネナシカズラ属 Cuscuta(菟絲子屬)
   アオイゴケ属 Dichondra(馬蹄金屬)
     アオイゴケ D. repens(馬蹄金・黄膽草・金錢草)
        『中国雑草原色図鑑』169『中国本草図録』Ⅳ/1814
   ホルトカズラ属 Erycibe(麻辣仔藤屬)
     E. hainanensis(海南麻辣仔藤)
     ホルトカズラ E. henryi
   アサガオガラクサ属 Evolvulus(土丁桂屬)
     アサガオガラクサ E. alsinoides(土丁桂・毛棘毛・銀絲草)
        『中国雑草原色図鑑』168・『中国本草図録』Ⅵ/2792
   Hewittis(猪菜藤屬)
     H. sublobata(猪菜藤・野薯藤)
   サツマイモ属 Ipomoea(甘薯屬)
   フサヒルガオ属 Jaquemontia(假牽牛屬)
     J. paniculata(假牽牛)
     フサヒルガオ
(オキナアサガオ) J. tamnifolia
   オオバケアサガオ属 Lepistemon(鱗蕊藤屬)
     L. binectariferum(鱗蕊藤)
       オオバケアサガオ var. trichocarpum
   コガネヒルガオ属 Merremia(魚黄草屬)
     ツタノハヒルガオ M. hederacea(魚黄草・三裂葉鷄矢藤)『中国本草図録』Ⅹ/4810
     M. sibirica(西伯利亞魚黄草)『中国本草図録』Ⅳ/1816
     M. umbellata(傘花魚黄草・廣東博羅・鷄矢藤)
   Neuropeltis(盾苞果屬)
     N. racemosa(盾苞果)
   フウセンアサガオ属 Operculina(盒果藤屬)
     フウセンアサガオ O. turpethum(盒果藤・紫翅藤)
『中国本草図録』Ⅰ/282
   アサガオ属 Pharbitis(牽牛屬)
   Porana(飛蛾藤屬)
     P. racemosa(飛蛾藤)
     P. sinensis(民萼飛蛾藤)
   ルコウソウ属 Quamoclit(蔦蘿屬)
   オオバハマアサガオ属 Stictocardia(腺葉藤屬)
     オオバハマアサガオ S. tiliifolia
 
 ヒルガオ属 Calystegia(打碗花屬)には、次のようなものがある。
  C. dahurica(毛打碗花)『中国雑草原色図鑑』166
  コヒルガオ C. hederacea(打碗花・小旋花・兔耳草)『中国雑草原色図鑑』166
  ヒルガオ C. japonica(日本天劔・日本打碗花)
  C. pellita(藤長苗・脱毛天劔)
『中国雑草原色図鑑』165
  ヒロハヒルガオ C. sepium(籬打碗花・籬天劔・打碗花・面根藤)
        
 『中国本草図録』Ⅱ/0777・『中国雑草原色図鑑』167
  ハマヒルガオ C. soldanella(腎葉打碗花・腎葉天劒・濱旋花・馬鞍藤)
         『中国本草図録』Ⅸ/4304 
 和名は、昼に花を開く美しい花の意。
 漢名の旋花は、ヒルガオ及びその近縁種の総称、蕾のとき花びらが回旋していることから。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)旋花に、「和名波也比止久佐、一名加末」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)旋花に、「和名波夜比止久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14(1806)旋花に、「ハヤヒトグサ
和名鈔 ヒルガホ ハタケアサガホ和州 ミゝダレグサ江州 チヨクバナ備前 カツホウ備後 アメフリバナ仙台」と。
 広く東アジアの温帯に分布。
 中国では、嫩葉は食用にし、根茎・全草を狗狗秧と呼び、薬用にする。
 『万葉集』に、貌花・容花(かほばな)とあるものは、諸説があるものの、ヒルガオとする説が有力であるという。

   石はし
(橋)の まま(崖)に生ひたる 貌花の 花にしありけり 在りつつ見れば
      
(10/2288,読人知らず)
   みやじろの
(不詳) すかへ(砂丘辺)にた(立)てる かほがはな
     なさ
(咲)きい(出)でそね こ(隠)めてしの(偲)ばむ (14/3575,読人知らず)
   うちひ
(日)さつ みやのせがは(宮瀬川)の かほばなの
     こ
(恋)ひてかぬ(寝)らむ きそ(昨夜)もこよひ(今夜) (14/3505,読人知らず)
   高円の 野辺の容花 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも
(8/1630,大伴家持)
 

   昼顔に米つき涼むあはれ也 
(芭蕉,1644-1694)
   鼓子花
(ひるがお)の短夜ねぶる昼間哉 (同)
   ひるがほに昼寝せうもの床の山 
(同)

   昼がほやこの道唐の三十里 
(蕪村,1716-1783。唐の三十里は日本の五里)
   昼がほや煩ふ牛のまくらもと 
(同)
   昼顔や町になりゆく杭のかず 
(同)
 

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