へびいちご (蛇苺)
学名 |
Potentilla hebiichigo (Fragaria chrysantha, F.indica var.wallichii, Duchesnea
chrysantha, D.formosana, D.indica var.japonica) |
日本名 |
ヘビイチゴ |
科名(日本名) |
バラ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
皺果蛇苺(シュウカダバイ, zhòuguŏ shéméi) |
科名(漢名) |
薔薇(ショウビ,qiángwēi)科 |
漢語別名 |
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英名 |
Indian strawberry |
2007/05/20 神代植物公園 |
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2006/05/20 同上 |
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辨 |
キジムシロ属 Potentilla(委陵菜 wěilíngcài 屬)の植物については、キジムシロ属を見よ。 |
訓 |
『本草綱目』の引く元・呉瑞『日用本草』に、「人、之を噉わず。蛇(の毒)の殘るを恐るればなり」とある。李時珍は「俗傳に之を食えば能く人を殺すと言うも、また然らず、冷涎を發するに止まるのみ」と。 |
「和名へびいちごハ原ト漢名ノ蛇苺ニ基キテノ名ナラン、蛇苺ハ人之ヲ噉ハズ蛇ノ食フ苺ト云フ意ナルベシ、世人往々此實ヲ有毒ト思惟スレドモ固ヨリ無毒ナリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。 |
『本草和名』虵苺に、「和名倍美以知古」と。
『大和本草』苺に、「蛇苺(クチナハイチコ)ハ不レ可レ食」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』蛇苺に、「クチナハイチゴ ヘビイチゴ ミツバイチゴ薅田藨(ナワシロイチゴ)ト同名ナリ カラスノヤマモゝ」と。 |
漢名 蛇苺(ダバイ,shéméi)は、『植物學大辭典』(1918)以来 ヤブヘビイチゴ Potentilla indica とされている。
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属名は、フランスの植物学者 Francois Duchesne を記念して。 |
説 |
本州(関東以西)・四国・九州・琉球・臺灣・福建・兩廣・東南アジアに分布。 |
誌 |
中国では、全草を薬用にする。 |
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