へびいちご (蛇苺) 

学名  Potentilla hebiichigo (Fragaria chrysantha, F.indica var.wallichii, Duchesnea chrysantha, D.formosana, D.indica var.japonica)
日本名  ヘビイチゴ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  
漢名  皺果蛇苺(シュウカダバイ, zhòuguŏ shéméi)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiángwēi)科
  漢語別名  
英名  Indian strawberry
2007/05/20 神代植物公園
          2007/04/29 野川公園自然観察園
2006/05/20 同上
 キジムシロ属 Potentilla(委陵菜 wěilíngcài 屬)の植物については、キジムシロ属を見よ。
 『本草綱目』の引く元・呉瑞『日用本草』に、「人、之を噉わず。蛇(の毒)の殘るを恐るればなり」とある。李時珍は「俗傳に之を食えば能く人を殺すと言うも、また然らず、冷涎を發するに止まるのみ」と。 
 「和名へびいちごハ原ト漢名ノ蛇苺ニ基キテノ名ナラン、蛇苺ハ人之ヲ噉ハズ蛇ノ食フ苺ト云フ意ナルベシ、世人往々此實ヲ有毒ト思惟スレドモ固ヨリ無毒ナリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。  
 『本草和名』虵苺に、「和名倍美以知古」と。
 『大和本草』苺に、「蛇苺(クチナハイチコ)ハ不食」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』蛇苺に、「クチナハイチゴ ヘビイチゴ ミツバイチゴ
薅田藨(ナワシロイチゴ)ト同名ナリ カラスノヤマモゝ」と。
 漢名 蛇苺(ダバイ,shéméi)は、『植物學大辭典』(1918)以来 ヤブヘビイチゴ Potentilla indica とされている。
 
 属名は、フランスの植物学者 Francois Duchesne を記念して。
 本州(関東以西)・四国・九州・琉球・臺灣・福建・兩廣・東南アジアに分布。
 中国では、全草を薬用にする。

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