おおむぎ (大麦) 

学名  Hordeum vulgare
日本名  オオムギ(六条種)
科名(日本名)  イネ科
  日本語別名  フトムギ、カチカタ、ハトムギ、カワムギ
漢名  大麥(タイバク,damai)
科名(漢名)  禾本(カホン,heben)科
  漢語別名  
英名  Barley
2005/05/24 東大農園
イチバンボシ カシマ麦 水府

 オオムギ属 Hordeum(大麥屬)には、世界の温帯に200種以上がある。
   H. agriocrithon 
六条オオムギの原種の一
   H. bogdanii(毛稃大麥草)
   チシマムギクサ H. brachyantherum
北アメリカ西岸・アリューシャン・千島に分布
   H. brevisubulatum(野黑麥)
   H. bulbosum(球莖大麥)
   ヤバネオオムギ
(ビールムギ・二条オオムギ) H. distichon
         
野生品のH. spontaneum の栽培品、ヨーロッパ原産、日本には明治初期に入る
   ヒメムギクサ H. hystrix 
地中海地方原産
   ホソノゲムギ H. jubatum(芒麥屬)
   ハマムギクサ H. marinum
ヨーロッパ原産
   ムギクサ H. murinum ヨーロッパ原産
   ミナトムギクサ H. pusillum
 北アメリカ原産
   野生二条オオムギ H. spontaneum
   H. violaceum(紫野麥草)
   オオムギ H. vulgare(大麥) 
H.agriocrithon とヤバネオオムギ系の雑種
     四条オオムギ var. vulgare 
主に外国で栽培
     六条オオムギ var. hexastichon 
日本では関西以西で栽培 
 栽培されているオオムギは、六条オオムギ Hordeum vulgare と二条オオムギ H.distichum に大別されるが、日本でたんにオオムギというときは、六条オオムギを指す。
 麦については、むぎを見よ。
 イネ科 Poaceae(Gramineae;禾本科)については、イネ科を見よ。
 むぎを見よ。
 日本では、深江輔仁『本草和名』(ca.918)大麦に、「和名布止牟岐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)大麦に、「和名布土無岐、一云加知加太」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』18(1806)大麦に、「カチカタ和名鈔 フトムギ同上 オホムギ」と。
 オオムギは、はじめイラク-トルコの山岳地帯でB.C.7000頃に栽培され始め、やがて栽培種が成立したと考えられている。
 西方には、B.C.4200-2500ころヨーロッパに伝わり、ギリシア・ローマ時代にはヨーロッパ各地で主食とされていた。
 中国ではB.C.2700ころすでに栽培されていた、最古の主食用穀物。日本には、小麦より遅れて3世紀ころ入った。

 日本では押麦にして麦飯として食い、味噌・醤油・焼酎などの原料とする。
 中国における誌は、むぎを見よ。
 熟した穎果の発芽したものを麥芽と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅱ』pp.167-169 
 『古事記』上に、須佐之男命(すさのおのみこと)に殺された大気津比売(おおげつひめ)の体から五穀が生じたという。すなわち「故(かれ)、殺さえし神の身に生(な)れる物は、頭に蚕生り、二つの目に稲種生り、二つの耳に粟生り、鼻に小豆生り、陰(ほと)に麦生り、尻に大豆生りき」と。この麦は、オオムギ(六条種)であるらしい。
 『日本書紀』神代第5段一書第11に、保食神(うけもちのかみ)に関わる同様の説話が載る。
 
  いざともに穗麦喰はん草枕
  行駒の麦に慰むやどり哉   
(芭蕉、『野ざらし紀行』1985)
 
2005/05/16  新座市大和田

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