はくさい (白菜) 

学名  Brassica rapa var. glabra 'Pe-tsai' (B.campestris var.amplexicaulis, B. pekinensis, B. pe-tsai, Sinapis pekinensis)
日本名  ハクサイ
科名(日本名)  アブラナ科
  日本語別名  
漢名  結球白菜(ケッキュウハクサイ,jiéqiú báicài)
科名(漢名)  十字花(ジュウジカ,shízìhuā)科
  漢語別名  白菜(ハクサイ,báicài)・大白菜・黃芽白菜、菘(シュウ,sōng,すう)、紹菜
英名  Chinese cabbage, Celery cabbage, Pe-ts'ai
2006/11/01 新座市大和田
2005/12/10 三芳町竹間沢
2007/04/01 新座市大和田

 アブラナ属 Brassica(蕓薹 yúntái 屬)の植物については、アブラナ属を見よ。
 『本草和名』菘に、「和名多加奈」と。
 『倭名類聚抄』温菘に、「和名古保禰」と。
 『大和本草』菘{ナ}に、「京都ノ水菜・ハタケ菜・天王寺菜・近江菜、イナカノ京菜・白菜ナト云物ハ皆菘ナリ。今人多クハ不菘、ホリイリナト訓シ又コヲホ子ト訓ス、皆非也。菘ハ大根ノ類ニハアラス、蕪菁ノ類ナリ、蕪菁ト相似テ一類別物也」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』菘に、「トウナ シロナ インゲンナ」と。
 漢名を白菜(ハクサイ,báicài)というものには、このハクサイ var. glabra 'Pe-tsai'(白菜・大白菜・結球白菜) と、タイサイ(パクチョイ) var.chinensis(白菜・小白菜・普通白菜)がある。
 漢土(華北)で、11世紀までに作られた栽培品。
 今日、華中・華南ではタイサイ
(パクチョイ) var.chinensis・カラシナ B.juncea 類を、華北では専らハクサイを用いる。 
 中国には、次の3の生態型に、不結球性から結球性まで、数百の品種がある。

 北方生態型
   華北北方で成立。結球するものが主流、耐寒性・耐病性が強い。貯蔵性は優。
   代表的な品種はタケノコハクサイ(靑麻葉)。
 山東生態型
   山東で成立。球はよく締まる。代表的な品種はチーフ(芝罘)。
 南方生態型
   華北内陸西南部で成立。球は小型、早生、貯蔵性は低い。
   その一部が台湾に渡り、「捲心」の名で定着している。 
 日本には、1875年(一説に明治末期)に、山東型(芝罘・包頭連など)を導入。
 広く栽培するようになったのは20世紀に入ってから。
 

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