とろろあおい (とろろ葵) 

学名  Abelmoschus manihot (=Hibiscus manihot)
日本名  トロロアオイ 
科名(日本名)  アオイ科
  日本語別名  ネリ、コウゾ、タモ、オウショッキ(黄蜀葵)、トロロ
漢名  黄秋葵(コウシュウキ,huangqiukui)
科名(漢名)  錦葵(キンキ,jinkui)科
  漢語別名  黄蜀葵(コウショクキ,huangshukui,おうしょっき)、秋葵、豹子眼睛花(ヒョウシガンセイカ,baoziyanjinghua)、覇天傘(ハテンサン,batiansan)、棉花蒿(メンカコウ,mianhuahao)、鴨脚葵
英名  Sunset hibiscus
2004/09/23  東村山市柳窪
2005/07/03   薬用植物園 2005/08/02  同左
2004/08/10 薬用植物園

 トロロアオイ属 Abelmoschus(秋葵屬)には、次のようなものがある。
   A. crinitus(長毛黄葵・假芙蓉)
 『中国本草図録』Ⅹ/4738
   オクラ A. esculentus(Hibiscus esculentus;珈琲黄葵)
   ノリアサ A.×glutinotextilis(Hibiscus glutinotextile)
   トロロアオイ A. manihot(Hibiscus manihot;黄蜀葵・秋葵)
     var. pungens(剛毛蜀葵)
 『雲南の植物Ⅱ』103
   リュウキュウトロロアオイ
(トロロアオイモドキ) A. moschatus(Hibiscus moschatus;
        黄葵・香黄葵・麝香秋葵・山油麻)
 『中国本草図録』Ⅴ/2207
     センカクトロロアオイ var. betulifolius
     var. tuberosus(A. esquirolii; A. sagittifolius; 五指山參)
   A. sagittifolius(箭葉秋葵)
 『雲南の植物Ⅲ』106
   A. tuberculatus 
インド北部産。オクラの原種という。

 この属は、フヨウ属 Hibiscus(木槿屬)に含めることがある。 
 アオイ科 Malvaceae(錦葵科)については、アオイ科を見よ。
 和名のトロロ・ネリは、根に粘液を含むことから。
 これを、紙薬・滑水(日本語で言うねり。製紙に用いる糊材)として利用した。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)に、「黄蜀葵 トロゝ カミノキ オホスケ筑前 カウヅ丹波 カミトロゝ カボチヤアサガホ フノリ豫州 京ノフノリ土州 京ブノリ同上 ネリ能州 オホレン肥前 トロゝアフヒ勢州 トロトロ同上 ビナンサウ雲州」と。
 花期は旧暦の六月であるのに、漢名を秋葵というのは、猛暑の中で秋を思わせる黄色の花をさかせるからである、という。
 中国・東南アジア原産。中国では、東北・西北を除く全国で栽培しており、ときに半野生品を見る。日本には、江戸時代までには渡来していた。
 紡錘形に肥大した根は、多量の粘液を含む。観賞用のほか、薬用・糊着剤として栽培。
 古くから、根を打ち砕いて水につけたものを、和紙をすく糊として用いる。
 根・葉・花・種子を薬用にする。
 中国では、唐宋以来観賞されてきた。
   ○ 唐・作者不詳「花鳥図」壁画(838、 北京市海淀区八里荘出土) 

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