ぼけ (木瓜) 

学名  Chaenomeles speciosa (C. lagenaria, Cydonia lagenaria)
日本名  ボケ
科名(日本名)  バラ科 
  日本語別名  カラボケ、モケ
漢名  貼梗木瓜(チョウコウボクカ,tiegeng mugua)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiangwei)科
  漢語別名  貼梗海棠(チョウコウカイトウ,tiegeng haitang)、皺皮海棠(シュウヒカイトウ,zhoupihaitang)、鐡脚海棠、報春花、楙(ボウ,mao)
英名  Japanese quince, Flowering quince, Japonica
2006/02/22 跡見学園女子大学新座キャンパス
2006/03/24 同上
2005/10/30 同上
観賞品(金獅子か)   2005/04/05

 栽培品は、花の色に変異があり、果実がつきにくく、雑種起源であろうという。
 一株に赤白の花をさき分けるものは、江戸時代に作られた品種トウヨウニシキ(東洋錦)。今日まで最も愛好されている。
 そのほか、この譜には カンザラサ(寒更紗)を載せる。
 ボケ属 Chaenomeles(木瓜屬・貼梗海棠屬)には、東アジアに4種がある。
   クサボケ C. japonica(C.maulai;日本木瓜・日本海棠・倭海棠・樝・樝子・柤)
   カリン C. sinensis(Pseudocydonia sinensis;木瓜・光皮木瓜・榠樝・木李。
          
これを木瓜と呼ぶのは誤用)
   ボケ C. speciosa(C.lagenaria;貼梗木瓜・貼梗海棠・皺皮海棠・鐡脚海棠・
          報春花・楙) 
『中国本草図録』Ⅱ/0596
     マボケ var. cathayensis(C.cathayensis;毛葉木瓜・西南木瓜・木瓜海棠・
          木桃) 
『中国本草図録』Ⅱ/0594
     var. wilsonii(木瓜海棠・威氏木瓜)
   C. thibetica(西藏木瓜)
 『中国本草図録』Ⅴ/2132

 以上のうち、カリンをカリン属 Pseudocydonia として独立させることがある。 
 バラ科 Rosaceae(薔薇科) ナシ亜科 Pomoideae(梨亞科)については、ナシ亜科を見よ。
 和名ボケは、漢名木瓜(ボクカ,mugua)の転訛。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)木瓜に、「和名毛介」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)木瓜に「和名本草、木瓜、毛介」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)26に、「木瓜 通名」と。
 漢名の海棠については、リンゴ属を見よ。
 英名の japonica は、次の経緯から。すなわち、C.P.Thunberg(1743-1828)クサボケを Pyrus japonica として紹介した。J.Banks(1743-1820)は、1796年ボケをクサボケの同種のものとして紹介したが、美しい花木として受け入れられた。1818年ボケはクサボケとは別種であるとして、学名は Cydonia speciosa と改められた。しかし一般には、もとの japonica の呼称が残った(『週刊朝日百科 植物の世界』5-146)
 中国(河南・山東・江蘇・安徽・浙江・福建・江西・兩湖・廣東・四川・雲南)・ミャンマー(東北部)に分布。
 日本には平安時代以前に入り、多くの園芸品種を生み出した。
 中国では、果実を木瓜(宜木瓜・皺皮木瓜)と呼んで薬用にし、古くから栽培する。『中薬志Ⅱ』pp.56-58 
 『詩経』国風・衛風・木瓜(ぼくか)に、
 「我に投するに木瓜を以てす」とある木瓜は カリン C. sinensis(木瓜・榠樝)、
 「我に投するに木桃を以てす」とある木桃は マボケ C. cathayensis(C.lagenaria var.cathayensis;木桃)であろう、という。
 賈思勰『斉民要術』(530-550)巻4に「種木瓜」が載る。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「山椒(さんせう)るひ」に、「木瓜(ぼけ) 木ハかいだうのごとく、花色あか、うすいろの二種有」と。

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