すいかずら (吸蔓) 

学名  Lonicera japonica
日本名  スイカズラ
科名(日本名)  スイカズラ科
  日本語別名  キンギンカ、ニンドウ、スイバナ(吸花)
漢名  金銀花(キンギンカ,jinyinhua)
科名(漢名)  忍冬(ニントウ,rendong)科
  漢語別名  忍冬、金銀藤、鴛鴦藤、二花、二苞花、通靈草
英名  Japanese honeysuckle
2006/05/01 新座市中野
2005/05/28 同上
2007/05/18 同上
2005/10/30 同上
 スイカズラ科 Caprifoliaceae(忍冬科)には、東アジアに次のようなものがある。
   ツクバネウツギ属 Abelia(六道木屬)
   ソウジュンボク属 Dipelta(雙盾木)
 1属3種、中国に D.floribunda(雙盾木)など
   Heptacodium(七子花屬)
H.miconioides(七子花)、H.jasminoides(浙江七子花)など
   Kolkwitzia(蝟實屬)
 1属1種 K.amabilis(蝟實)、『週刊朝日百科 植物の世界』1-295
   Leycesteria(鬼吹簫屬)

   リンネソウ属 Linnaea(北極花屬)
        
1属1種リンネソウ L.borealis(北極花)『朝日百科 世界の植物』1/209
   スイカズラ属 Lonicera(忍冬屬)
 下欄を見よ
   ウコンウツギ属 Macrodiervilla 
1属1種ウコンウツギ L.middendorffiana
   ニワトコ属 Sambucus(接骨木屬)
   セッコウボク属 Symphoricarpos(毛核木屬)
 東アジアでは S.sinensis(毛核木)のみ
   ツキヌキソウ属 Triosteum(莛子藨屬)
         東アジアでは、ツキヌキソウ T.sinuatum(腋花莛子藨)、ホザキツキヌキソウ
        
T. pinnatifidum(莛子藨)、T.himalayanum(穿心莛子藨,雲南の植物209)の3種
   ガマズミ属 Viburnum(莢蒾屬)
   タニウツギ属 Weigela(錦帶花屬)
   イワツクバネウツギ属 Zabelia 
 スイカズラ属 Lonicera(忍冬屬)の植物には、次のようなものがある。
   L. acuminata(淡紅忍冬)
 『中国本草図録』Ⅴ/2328
   ハマニンドウ(イヌニンドウ) L. affinis
     ケハマニンドウ var. pseudohypoglauca
   L. alpigena
     エゾヒョウタンボク
(オオバブシタマ)  ssp. glehnii(L.glehnii, L.watanabeana)
     スルガヒョウタンボク var. viridissima
   L. caerulea
     ケヨノミ
(広義) ssp. edulis(L.edulis;藍錠果) 『中国本草図録』Ⅲ/1370
       ケヨノミ
(狭義) var. edulis
       クロミノウグイスカグラ var. emphyllocalyx
       マルバヨノミ var. venulosa
   L. calcalata(距花忍冬)
   ウスバヒョウタンボク L. cerasina(L.shjikokiana)
   チシマヒョウタンボク(クロバナヒョウタンボク) L. chamissoi
   ネムロブシダマ L. chrysantha(var.crassipes, ssp.gibbiflora;金花忍冬)
          
 『中国本草図録』Ⅳ/1866
   L. confusa(山銀花・毛萼忍冬・華南忍冬)
 『中国本草図録』Ⅱ/0850
   L. cyanocarpa(藍果忍冬)
   L. dasystyla(毛柱忍冬)
   L. deflexicalyx(干萼忍冬)
   L. demissa
     キタカミヒョウタンボク var. borealis
     イボタヒョウタンボク var. demissa(L.ibotaeformis)
   L. ferdinandii(葱皮忍冬・葱皮木)
      L. fragrantissima(郁香忍冬・羊奶子)
   L. ferruginea(銹毛忍冬) 『雲南の植物Ⅲ』243
   ツシマヒョウタンボク L. fragrantissima(L.harae)
   ウグイスカグラ
(広義) L. gracilipes
     ウグイスカグラ
(狭義) var. glabra
     ミヤマウグスイスカグラ var. glandulosa
     ヤマウグイスカグラ var. gracilipes
   L. graebneri(短梗忍冬)
   L. gynochlamydea(蕊被忍冬)
   L. harmsii(葉蔵花)
   L. henryi(巴東忍冬・淡紅忍冬)
   L. hildebrandiana(大果忍冬)
 『雲南の植物Ⅲ』242
   L. hispida(剛毛忍冬・硬毛忍冬・子彈把子)
         
『雲南の植物Ⅰ』211・『中国本草図録』Ⅳ/1867
   キダチニンドウ(トイニンドウ・チョウセンニンドウ) L. hypoglauca(紅腺忍冬・腺葉忍冬)
        
 『中国本草図録』Ⅹ/4869
   スイカズラ(キンギンカ・ニンドウ) L. japonica(忍冬・金銀花・二花・二苞花・通靈草;
        E.Japanese honeysuckle)
     var. japonica
       ベニバナスイカズラ f. chinensis
       テリハニンドウ f. flexuosa
     ヒメスイカズラ var. miyagusukiana
   L. koehneana(鬚根忍冬・鬚蕊忍冬)
 『雲南の植物Ⅱ』216
   L. kungeana(五台忍冬)
   クロブシヒョウタンボク L. kurobushiensis
   L. lanceolata(柳葉忍冬・西藏小葉忍冬) 『中国本草図録』Ⅸ/4344
   L. ligustrina var. yunnanensis(亮葉忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』211
   ヤブヒョウタンボク L. linderifolia
     コゴメヒョウタンボク var. konoi
   L. litangensis(理塘忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』212
   L. longiflora(長花忍冬) 『雲南の植物Ⅲ』243
   ハナヒョウタンボク L. maackii(金銀忍冬・金銀木・鷄骨頭・狗集谷・馬氏忍冬;
        E.Maack honeysuckle)
 『雲南の植物Ⅱ』217
     f. podocarpa(短柄忍冬・鷄骨頭樹)
   L. macrantha(大花忍冬) 『中国本草図録』Ⅹ/4870
   L. macramthoides(疑大花忍冬・假大花忍冬・灰氈毛忍冬)
 『中国本草図録』Ⅳ/1868
   L. maximowizcii(紫花忍冬)
   L. microphylla(小葉忍冬) 『中国本草図録』Ⅹ/4871
   ニッコウヒョウタンボク L. mochidzukiana
     ヤマヒョウタンボク var. nomurana(L.nomurana)
     アカイシヒョウタンボク var. filiformis
   L. modesta(下江忍冬)
   L. monantha(單花忍冬)
 『中国本草図録』Ⅲ/1371
   ヒョウタンボク
(キンギンボク) L. morrowii
   L. myrtillus(越橘忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』212
   ニッコウヒョウタンボク L. mochidzukiana
   L. nervosa(紅脈忍冬)
   L. pampaininii(貴州忍冬)
   L. pekinensis(北京忍冬・四月紅・小葉梅)
   ニオイニンドウ L. periclymenum
   L. pileata(蕊帽忍冬)
   ハヤザキヒョウタンボク L. praeflorens(var.japonica)
   L. ramosissima
     キンキヒョウタンボク var. kinkiensis
     コウグイスカグラ var.ramosissima
       チチブヒョウタンボク f. glabrata(var.borealis, var.fudzimoriana)
   L. reticulata(皺葉忍冬・網脈葉忍冬・左転藤)
   L. rupicola(岩生忍冬)
   L. ruprechtiana(長白忍冬)
   ベニバナヒョウタンボク L. sachalinensis(L.maximowiczii var.sachalinensis)
   L. serreana(毛葯忍冬)
   L. setifera(齒葉忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』213
   L. similis(細苞忍冬・細絨忍冬)
 『雲南の植物Ⅱ』217
     var. delavayi(吊子銀花・大金銀花)
   L. standishii(大金銀花・苦糖果)
   L. stephanocarpa(冠果忍冬)
   アラゲヒョウタンボク(オオバヒョウタンボク) L. strophiophora
     ダイセンヒョウタンボク var. glabra
     ナンブヒョウタンボク var. glabrifolia
   L. syringantha(紅花忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』213
   L. tangutica(隴塞忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』214・『中国本草図録』Ⅶ/3347
   L. tatarica(新疆忍冬)
   L. tatarinowii(華北忍冬・花蕉樹)
   L. tatsienensis(華西忍冬)
   L. tomentella(西藏忍冬)
   L. tragophylla(盤葉忍冬・土銀花) 『中国本草図録』Ⅸ/4345
   L. trichosantha(毛花忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』215
     var. deflexicalyx(長葉毛花忍冬)
   L. trichosepala(毛萼忍冬)
   オオヒョウタンボク L. tschonoskii
   ウゼンベニバナヒョウタンボク L. uzenensis
   L. vesicaria(波葉忍冬) 『中国本草図録』Ⅸ/4346
   オニヒョウタンボク L. vidalii
   L. yunnanensis(雲南忍冬) 
『雲南の植物Ⅰ』214

 外来品には、次のようなものがある。
   L. etrusca
   ロニセラニティダ L. nitida (=L. pileata f. yunnanensis;雲南蕊帽忍冬)
   L. periclymenum
   ツキヌキニンドウ L. sempervirens(貫葉忍冬;E.Trumpet honeysuckle)
   ロニセラヘックロティ L.×heckrotti 
 和名スイカズラは、花の蜜が甘いことから。
 漢名忍冬は、冬でも一部の葉が散らずに残ることから。金銀花は、はじめ白い花が翌日には黄色くなるところから。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)忍冬に、「和名須比加都良」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)忍冬に「和名須比加豆良」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14下(1806)忍冬に、「スヒカヅラ スヒスヒカヅラ
播州 スヒバナカヅラ雲州」と。
 属名 Lonicera は、ドイツの16世紀の数学者・採集家ロニツァー Adam Lonitzer(ラテン形 Lonicerus)に因む。
 日本・朝鮮・中国(広く北は遼寧、西は陝西・甘肅、南は兩廣・雲南・貴州まで)・臺灣に分布。
 欧米では観賞用に植えられたものが野生化し、嫌われている
(特にアメリカ東部)
 中国では、花の蕾を金銀花と呼び、茎葉を忍冬・忍冬藤と呼び、それぞれ薬用にする。地方により、同属のいくつかの植物を、同様に用いる。『中薬志Ⅲ』pp.336-337,506-507
 また葉を乾燥して忍冬茶にし、花を酒に浸して忍冬酒にする(いずれも薬用)。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「藤桂のるひ」に、「忍冬(じんたう) 花色白シ。咲て二三日過てハ、花の色黄也。故ニ金銀花といふ。かづら也。冬も葉あり」と。

   蚊の声す忍冬の花の散ルたびに 
(蕪村,1716-1783)
 
 美術用語では、唐草文様(蔓・葉の絡まった植物文様)の一種を忍冬紋(忍冬唐草)と呼ぶ。スイカズラを素材として描かれたと考えて名づけられたものだが、今日では否定され 名前だけが残っている。
 忍冬紋は、実際には ギリシア風のパルメット文様の発展したもので、ヘレニズムに伴って東漸し、仏教美術とともに日本に入っている。

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