たにうつぎ (谷空木) 

学名  Weigela hortensis
日本名  タニウツギ
科名(日本名)  スイカズラ科
  日本語別名  アカウツギ、アカチョウジ、ヤマウツギ、コアカソ
漢名  
科名(漢名)   
  漢語別名  
英名  
2003/04/23 小石川植物園 
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2007/05/08 小石川植物園

 タニウツギ属 Weigela(錦帶花 jĭndàihuā 屬)には、東アジアに約10-12種がある。

  ハコネウツギ W. coraeensis(W.amabilis;朝鮮錦帶花・海仙花)『中国本草図録』Ⅵ/2856
         
本州(中部太平洋側)海岸に産、北海道・本州・四国・九州の海岸に植栽
    シロバナハコネウツギ f. alba
白花品
    ベニバナハコネウツギ f. rubriflora
紅花品
    ニオイウツギ var. fragrans
伊豆七島産
  ニシキウツギ W. decora(W.japonica var.decora;美麗錦帶花)
    シロバナニシキウツギ f. nivea
    ベニバナニシキウツキ f. unicolor
    アマギベニウツギ var. amagiensis(W.amagiensis)
伊豆半島産
      アマギニシキウツギ f. bicolor
      アマギアオウツギ f. viridiflava
  キイベニウツギ W. decora × W. floribunda(路邊花)
  ヤブウツギ
(ケウツギ) W. floribunda 本州(東京~山口)・四国産
    シロバナヤブウツギ F. leucantha
  オオベニウツギ W. florida(W.praecox;錦帶花・山脂麻) 福岡・朝鮮・ロシア沿海地方・
         
・遼寧・吉林・黑龍江・内蒙古・山西・陝西・河南・山東・江蘇産
         
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
    シロバナオオベニウツギ f. leucantha
  フジサンシキウツギ W.× fujisanensis(W.decora var.rosea)
    クリームウツギ f. cremea
  ハコネニシキウツギ W. × hakonensis
  タニウツギ
(ベニウツギ) W. hortensis 北海道・本州の日本海側に産
    シロバナウツギ f. albiflora
  ツクシヤブウツギ W. japonica(日本錦帶花)
九州産
    var. sinica(半邊月・水馬桑・白馬桑・楊櫨)
華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
  カリヨセウツギ W. kariyosensis(W.floribunda var.versicolor)
  キバナウツギ W. maximowiczii(Weigelastrum maximowiczii;鞠錦帶花)
         
本州(秋田~長野)産
  ケウツギ
(ビロードウツギ・ミヤマウツギ) W. sanguinea(W.floribunda var.nakaii)
    シロバナケウツギ f. leucantha
  W. suavis(甜錦帶花)
極東ロシア産
  コウライウツギ W. subsessilis(短梗錦帶花)
   
 スイカズラ科 Caprifoliaceae(忍冬 rĕndōng 科)については、スイカズラ科を見よ。 
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)32に、楊櫨は「タニウツギ ヤマウツギ サツキバナ越中 ダイハウノキ同上 ヅクナシバ越後 サヲトメバナ能州 サヲトメウツギ雲州 アカウツギ播州 アカツゲ土州 ケタノキ仙台 ヘイナイ丹後 ヘイナイウツギ同上 ミヤマガスミ紀州 アカテウジ駿州 ヒキダラ江州」と。
 和名を何々空木と呼ぶ植物については、ウツギを見よ。
 日本産、北海道西部から東北・北陸・山陰の日本海型気候の山地に分布。
 各地で観賞用に植栽されている。
 

2005/05/09 跡見学園女子大学新座キャンパス

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