辨 |
タニウツギ属 Weigela(錦帶花 jĭndàihuā 屬)には、東アジアに約10-12種がある。
ハコネウツギ W. coraeensis(W.amabilis;朝鮮錦帶花・海仙花)『中国本草図録』Ⅵ/2856
本州(中部太平洋側)海岸に産、北海道・本州・四国・九州の海岸に植栽
シロバナハコネウツギ f. alba 白花品
ベニバナハコネウツギ f. rubriflora 紅花品
ニオイウツギ var. fragrans 伊豆七島産
ニシキウツギ W. decora(W.japonica var.decora;美麗錦帶花)
シロバナニシキウツギ f. nivea
ベニバナニシキウツキ f. unicolor
アマギベニウツギ var. amagiensis(W.amagiensis) 伊豆半島産
アマギニシキウツギ f. bicolor
アマギアオウツギ f. viridiflava
キイベニウツギ W. decora × W. floribunda(路邊花)
ヤブウツギ(ケウツギ) W. floribunda 本州(東京~山口)・四国産
シロバナヤブウツギ F. leucantha
オオベニウツギ W. florida(W.praecox;錦帶花・山脂麻) 福岡・朝鮮・ロシア沿海地方・
・遼寧・吉林・黑龍江・内蒙古・山西・陝西・河南・山東・江蘇産
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
シロバナオオベニウツギ f. leucantha
フジサンシキウツギ W.× fujisanensis(W.decora var.rosea)
クリームウツギ f. cremea
ハコネニシキウツギ W. × hakonensis
タニウツギ(ベニウツギ) W. hortensis 北海道・本州の日本海側に産
シロバナウツギ f. albiflora
ツクシヤブウツギ W. japonica(日本錦帶花) 九州産
var. sinica(半邊月・水馬桑・白馬桑・楊櫨) 華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
カリヨセウツギ W. kariyosensis(W.floribunda var.versicolor)
キバナウツギ W. maximowiczii(Weigelastrum maximowiczii;鞠錦帶花)
本州(秋田~長野)産
ケウツギ(ビロードウツギ・ミヤマウツギ) W. sanguinea(W.floribunda var.nakaii)
シロバナケウツギ f. leucantha
W. suavis(甜錦帶花) 極東ロシア産
コウライウツギ W. subsessilis(短梗錦帶花)
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スイカズラ科 Caprifoliaceae(忍冬 rĕndōng 科)については、スイカズラ科を見よ。 |
訓 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)32に、楊櫨は「タニウツギ ヤマウツギ サツキバナ越中 ダイハウノキ同上 ヅクナシバ越後 サヲトメバナ能州 サヲトメウツギ雲州 アカウツギ播州 アカツゲ土州 ケタノキ仙台 ヘイナイ丹後 ヘイナイウツギ同上 ミヤマガスミ紀州 アカテウジ駿州 ヒキダラ江州」と。 |
和名を何々空木と呼ぶ植物については、ウツギを見よ。 |
説 |
日本産、北海道西部から東北・北陸・山陰の日本海型気候の山地に分布。
各地で観賞用に植栽されている。 |
誌 |
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