さざんか (山茶花) 

学名  Camellia sasanqua
  (C. miyagii, C. oleosa auct. non (Lour.) Rehder,
   C. drupifera auct non Lour.)
日本名  サザンカ
科名(日本名)  ツバキ科
  日本語別名  サンザカ、ヒメツバキ、コツバキ、カタカシ、カタシ
漢名  茶梅(チャバイ,cháméi)
科名(漢名)  山茶(サンチャ,shānchá)科
  漢語別名  山茶花(サンチャ,shāncháhuā)、茶花
英名  Sasanqua camellia
2004/10/25 跡見学園女子大学新座キャンパス(以下、同)

2004/12/02

2004/12/22 
2006/01/21
 Camellia sasanqua には、多くの園芸品種があり、本譜には次のものを掲載する。

  エニシ 'Enishi'
  ハナダイジン 'Hanadaijin'
  カンジロウ 'Kanjiro'
  セキヨウ 'Sekiyo'
  シチフクジン 'Shichihukujin'
  カンツバキ
(シシガシラ) 'Shishigashira'(C.sasanqua var.fujikoana, C.sasanqua
         'Hiemalis', C.× hiemalis)
これ自体に多くの品種がある
  ショウワノサカエ 'Showa-no-sakae'
   
 ツバキ属 Camellia(山茶 shānchá 屬)については、ツバキ属を見よ。
 和名は、漢語の山茶花(さんさか,ツバキ)の誤解と、転訛。
 今日の漢別名に山茶花があるのは、日本の表記の輸入。
 学名の種小名は、和名から。
 日本原産、自然には本州の山口県(北限は萩市附近の山中)・四国の西南・九州・琉球に分布。佐賀県背振山の自然林は、国の天然記念物。
 野生種の花色は白、ときに蕾の先端が桃色を帯びるもの、開花後も花弁の先端に桃色が残るものがある。
 関東以西の暖地で栽培されている。広島庄原月貞寺には樹齢千年の古木があったが1972頃枯死。京都詩仙堂には樹齢400年の古木があったが1996枯死。 
 中国では、浙江省を中心に 全国で栽培されており、杭州の茶梅市場はたいへん盛ん。
 サザンカの語の文献上の初見は、一条兼良(1402-1481)の著と伝えられる『尺素往来』。
 より古くは、ヤブツバキと区別されずに、つばきの名で呼ばれていたものであろう。
 江戸時代には、一般にサザンカの栽培が広がり、多くの観賞用品種が作られた。
 
伊藤伊兵衛『花壇地錦抄』(1695)には52の品種が載る。

   山茶花の木間見せけり後の月 
(蕪村,1716-1783)
 
 「たきび」(1941)に、「さざんか、さざんか、さいたみち」云々と歌われる。 
 中国では、根・花を山茶花と呼び、薬用にする。

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