辨 |
次のような種内分類群がある。
オオヤマレンゲ subsp. japonica 雄蕊は淡黄緑色乃至白色
オオバオオヤマレンゲ subsp. sieboldii(M. parviflora, Oyama sieboldii;
天女花 tiānnǚhuā) 雄蕊は赤紫色
ヤエノオオヤマレンゲ(ミチコレンゲ) f. plena
subsp. sinensis 四川産
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オオバオオヤマレンゲとホオノキの雑種に、ウケザキオオヤマレンゲ M.× wieseneri (M.× watsonii) がある。 |
モクレン属 Magnolia(木蘭 mùlán 屬)の植物については、モクレン属を見よ。 |
訓 |
和名の大山は、奈良県の大峰山で発見された(或は大峰山に多い)ことから。 |
漢名は、種に対するもの。 |
説 |
本州(関東以西)・四国・九州・朝鮮・華東・廣西に分布。雄蕊は淡黄綠色乃至白色
オオバオオヤマレンゲは、朝鮮・遼寧(・華東)に分布。 雄蕊は赤紫色 |
花被片は、ふつう9枚。外側の3枚は萼片、卵形で小型。花瓣はふつう6枚、倒卵形。雄蕊は淡黄緑色~白色。 |
日本でオオヤマレンゲとして観賞用に栽培されているものは、ほとんど例外なくオオバオオヤマレンゲであると言う。 |
誌 |
『花壇地錦抄』(1695)巻三「辛夷(こぶし)のるひ」に、「玉蘭花 こふしのるひニて花形よし。玉蘭花をしでこぶし(シデコブシ)とよませたる本あり。しでこぶしとハ各別の物也。花の時分も相異なり」、「大山蓮花 玉蘭花ニ同」と。 |