にっけい (肉桂) 

学名  Cinnamomum sieboldii (C.okinawense, C.loureirii)
日本名  ニッケイ
科名(日本名)  クスノキ科
  日本語別名  
漢名
科名(漢名)
  漢語別名  
英名  
2006/12/14 薬用植物園
2007/05/10 同上

2007/05/26 同上
2008/06/01 同上

2007/06/20 同上

 クスノキ科クスノキ属 Cinnamomum(樟 zhāng 属)の植物については、クスノキ属を見よ。
 漢名を肉桂(ニクケイ,ròuguì)と呼ぶものは、トンキンニッケイ C. cassia。
 漢名を桂(ケイ,guì)という植物については、モクセイ属 Osmanthus を見よ。
 中国南部・インドシナ原産という。
 日本では、暖地(和歌山・高知・熊本・鹿児島など)で桂皮を採るために栽培するが、最近は減少。
 近年(1976)、沖縄の山地に産するもの C. okinawense が見出され、内地で栽培するものと同種とされた。
 日本では、本種の幹・根の皮を干したものを桂皮・日本桂皮と呼び、芳香があるので薬用・香料にする(ニッケイの名で局方外品)。
 中国では、桂皮はトンキンニッケイの皮、日本薬局方では これをケイヒという。
 桂皮は、屠蘇散(とそさん)に調合する。屠蘇散とは、中国の魏の名医 華陀(かだ)が処方したと伝えられる漢方薬、肉桂・山椒白朮桔梗防風陳皮などを調合したもの。これを清酒または味醂につけたものを屠蘇酒と呼び、正月に飲む。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「肉桂(につけい) しばの葉ニにたり。葉も木も香味有」と。
 細い根を駄菓子として「にっき」という。

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