むくろじ (無患子・木患子) 

学名  Sapindus mukorossi
日本名  ムクロジ
科名(日本名)  ムクロジ科
  日本語別名  ムク
漢名  無患子(ブカンシ,wuhuanzi)
科名(漢名)  無患子科
  漢語別名  木挽子(ボクバンシ,muwanzi)、木槵子(ボクカンシ,muhuanzi)、油患子(ユカンシ,youhuanzi)、噤婁
英名  (Chinese) Soapberry, Soap-nut tree
2007/04/29 深大寺
2008/05/06 薬用植物園

2006/08/13 神代植物公園

2005/10/23 薬用植物園

2006/11/26 薬用植物園
2008/01/10 深大寺(調布市)
2006/03/21 神代植物公園
2006/08/13 神代植物公園

 ムクロジ科 SAPINDACEAE(無患子科)には、熱帯・亜熱帯を中心に、144属 1300種以上がある。
   アカギモドキ属 Allophyllus(異木患屬)
     アカギモドキ A. timorensis
   Amesiodendron(細子龍屬)
     A. chinense(細子龍・瑶果・科柳)
   Aphania(滇赤才屬)
   Arytera(濱木患屬)
   フウセンカズラ属 Cardiospermum(倒地鈴屬)
   Delavaya(茶條木屬)
     D. yunnanensis(茶條木・滇木瓜・鷄腰子果)
   ハウチワノキ属 Dodonaea(坡柳屬)
     ハウチワノキ D. viscosa(車桑子・坡柳・鐵掃把)
   Erioglossum(赤才屬)
   リュウガン属 Euphoria(龍眼屬)
   Eurycorymbus(傘花木屬)
     E. cavaleriei(傘花木)
   Handeliodendron(掌葉木屬)
     H. bodinieri(平舟木・掌葉木・鴨脚板)
   Harpullia(哈莆木屬)
   モクゲンジ属 Koelreuteria(欒樹屬)
   レイシ属 Litchi(茘枝屬)
 ランブータン属 Nephelium に近縁、時に同属として扱う
   Miscocarpus(柄果木屬)
   ランブータン属 Nephelium(韶子屬)
   Paranephelium(假韶子屬)
   Paullinia
     ガラナ P. cupana
アメリカ大陸原産、主にブラジルで栽培
   Pometia(蕃龍眼屬)
     シマリュウガン P. pinnata
東南アジア産
   Pseudonephelium(肖韶子屬)
   Sapindopsis(賽木患屬)
   ムクロジ属 Sapindus(無患子屬)
   Xanthoceras(文冠果屬)
     X. sorbifolia(文冠果・文冠樹・文官果・木瓜)
   Xerospermum(干果木屬) 
 ムクロジ属 Sapindus(無患子屬)には、次のようなものがある。
   シマムクロジ S. boninensis
   S. delavayi (川滇無患子・雲南無患子・胰哨子果・皮哨子)
 『雲南の植物Ⅱ』175
   ムクロジ S. mukurossi (無患子・木挽子・木槵子・油患子・噤婁)
   S. tomentosus (茸毛無患子) 
 同じムクロジ科の植物に、モクゲンジ(木槵子) Koelreuteria paniculata がある。これを漢語で欒樹(ランジュ,luanshu)・木欒子(ボクランシ,muluanzi)という。
 和名ムクロジは、本項の植物 Sapindus mukorossi の漢名を 誤って木欒子と考え、木欒子をもくれんじと読み、これがムクロジと訛ったもの。
 そこで、ムクロジとモクゲンジの名称を整理してみると、
和名 漢名 学名
ムクロジ 無患子・木挽子・木槵子・油患子 Sapindus mukorossi
モクゲンジ 欒樹・欒華・木欒子 Koelreuteria paniculata
このように、日本では Sapindus mukorossi と Koelreuteria paniculata に対する漢名を取り違え、相互に相手方の漢名を 和名として附していることが分る。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)欒に「漢語抄云、木欒子、無久礼迩之乃木」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)31に、無患子は「ムクロジ ムクロウジ筑前備前 ムクロンジ越語江戸 ムク江戸 モクゲジ佐州 クロモジ同上 ツゞ奥州藝州 ツブ」と。
 学名の属名は「インドの石鹸」。種小名は、和名に基づく。
 日本(本州茨木新潟以南・四国・九州)・琉球・小笠原・朝鮮・中国(湖北西部・長江以南)・臺灣・ベトナム・ラオス・インドに分布。
 種子を炒って食用にし、堅いので追羽根の球や数珠に用いた。
 果皮にサポニンを含むので 石鹼の代用にし、延命皮と呼んで薬用にする。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「山椒(さんせう)るひ」に、「もくろじ 葉ハくるミのごとし。黒き実有、黄色成外皮(そとかわ)あり。りうがん(リュウガン)にくのごとし」と。

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