くさぎ (臭木) 

学名  Clerodendrum trichotomum
日本名  クサギ
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  クサギリ、クサギナ
漢名  海州常山(カイシュウショウサン, hăizhōu chángshān)
科名(漢名)  脣形(シンケイ,chúnxíng)科
  漢語別名  臭梧桐(シユウゴトウ,chòuwútóng)、山梧桐、泡花桐(ホウカトウ,pàohuātóng)、楸茶葉、後庭花、八角梧桐
英名  Harlequin glorybower
2006/04/24 三芳町竹間沢
2024/05/02 植物多様性センター 

2006/08/21 秋が瀬公園
2007/08/07 三芳町竹間沢

2005/09/13  同上 2005/10/01 同左


ショウロクサギ var. esculentum   2009/11/06 京都府立植物園

 クサギ属 Clerodendrum(大靑 dàqīng 屬)には、世界の熱帯・亜熱帯に150-260種がある。

  マレークサギ C. blumeanum
  ボタンクサギ
(ベニバナクザギ) C. bungei(C.foetidum; 臭牡丹・矮桐子・
         大地袍・臭八寶)
  シラゲクサギ C. canescens(灰毛大靑・毛赬桐)
         臺灣・福建・浙江・江西・湖南・兩廣・四川・貴州・雲南・ベトナム産
         『中国本草図録』Ⅹ/4815
  ヤエザキクサギ C. chinense(C.fragrans, C.philippinum;
         重瓣臭茉莉・大髻婆・臭茉莉・臭矢茉莉・山茉莉)
         
臺灣・福建・兩廣・雲貴産 『中国本草図録』Ⅰ/0288・Ⅷ/3773・Ⅹ/4816
         
『全国中草葯匯編』上/709
  C. colebrookeanum(腺茉莉)
         漢土南部・インドシナ・ヒマラヤ・スマトラ産 『中国本草図録』Ⅷ/3772
  マキバクサギ C. cyrtophyllum (大靑木・路邊靑・臭葉樹)
         
朝鮮・臺灣・華東・兩湖・兩廣・雲貴・ベトナム産 『中国本草図録』Ⅸ/4314
         
根・葉を薬用 『全國中草藥匯編 上』p.58,339
         薬用・染料用については、アイの誌を見よ
  ジャワヒギリ C. fallax
  C. fortunatum (燈籠草・白花燈籠・鬼燈籠・苦燈籠)
         福建・江西・兩廣産 『中国本草図録』Ⅸ/4315 『全國中草藥匯編 上』p.289
  C. griffithianum(西垂茉莉)
 雲南・ミヤンマー・アッサム産 『雲南の植物Ⅲ』263
  C. hainanense(海南赬桐)
 海南島産 『中国本草図録』Ⅵ/2801
  クルマバジョウザン C. indicum (長管假茉莉・長管大靑)
         
廣東・雲南・インドシナ・マラヤ・スマトラ・インド産
  シマクサギ C. izuinsulare(C.trichotomum var.izuinsulare)
         
伊豆半島・三浦半島・伊豆諸島産
  ヒギリ
(トウギリ) C. japonicum(C. kaempferi; 赬桐・朱桐・状元紅・荷苞花)
         
 『雲南の植物Ⅲ』264・『中国本草図録』Ⅳ/1821
  リンドレイクサギ C. lindleyi(尖齒臭茉莉)
華東・湖南・兩廣・雲貴産
  C. mandarinorum(海通・滿大靑)
         
江西・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・ベトナム産 『雲南の植物Ⅲ』264
  タロコクサギ C. ohwii
  カクバヒギリ C. paniculatum(圓錐大靑)
         
臺灣・福建・廣東・東南アジア産 『週刊朝日百科 植物の世界』2-268
  C. serratum(三對節)
廣西・貴州・雲南産 『全國中草藥匯編 上』pp.30-31
    var. amplexifolium(三臺花)
  ゲンペイクサギ C. thomsoniae (龍吐珠・九龍吐珠)
  C. trichotomum
    ビロードクサギ f. ferrugineum
    クサギ var. trichotomum (海州常山・臭梧桐・泡花桐)
    ショウロクサギ var. esculentum
九州南部・奄美・沖縄産
    アマクサギ var. yakusimense
九州・琉球・臺灣産
  C. ugandense
  クラリンドウ C. wallichii(C.nutans;垂茉莉)
廣西・雲南・インドシナ・ヒマラヤ産  
  C. yunnanense(滇常山)
 四川・雲貴産 『中国本草図録』Ⅱ/0788 
   
 シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。
 『本草和名』に、蜀漆は「和名久佐岐、一名也末宇都岐乃波」と、恒山は「和名久佐岐、一名宇久比須乃以比祢」と。
 『倭名類聚抄』に、蜀漆は「和名久佐木、一云夜末宇豆木乃禰」と、恒山は「和名宇久比須乃以比禰、一云久佐木乃禰」と。
 漢名を桐という植物については、キリを見よ。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・遼寧・華北・陝甘・青海・兩湖・四川・貴州・雲南・臺灣・海南島・フィリピンに分布。
 根・茎・葉を臭梧桐(シユウゴトウ,chòuwútóng)と呼び薬用にし、嫩葉は食用にする。また果実を常山の実と呼び、青緑色の染料にした。  『全国中草葯匯編』上/710 『(修訂) 中葯志』V/113-118

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