くろうめもどき (黒梅擬)
学名 |
Rhamnus japonica var. decipiens |
日本名 |
クロウメモドキ |
科名(日本名) |
クロウメモドキ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
日本鼠李(ニホンソリ,rìběn shŭlĭ) |
科名(漢名) |
鼠李(ソリ,shŭlĭ)科 |
漢語別名 |
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英名 |
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辨 |
クロウメモドキ科 RHAMNACEAE(鼠李 shŭlĭ 科)には、世界の熱帯・亜熱帯に約52-55属 約925-1000種がある。
サビハノキ属 Alphitonia(麥珠子屬) マレーシア・濠洲・西太平洋に約15種
A philippinensis(麥珠子・山木綿)
クマヤナギ属 Berchemia(勾兒茶屬)
ヨコグラノキ属 Berchemiella(小勾兒茶屬) 東アジアに3種
ヨコグラノキ B. berchemiaefolia(Chaydaia berchemiifolia;
日本小勾兒茶)
B. wilsonii(小勾兒茶)
B. yunnanensis(滇小勾兒茶)
ソリチャ属 Ceanothus(美洲茶屬) 北米に55-60種
ヤエヤマハマナツメ属 Colubrina(蛇藤屬) 熱帯・亜熱帯に約23-38種
ヤエヤマハマナツメ C. asiatica(蛇藤) 琉球・臺灣・兩廣・濠洲・アフリカ産
絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020)
C. javanica(C.pubescens;毛蛇藤)
イソノキ属 Frangula(裸芽鼠李屬) 北半球の温帯に約50種
F. crenata
イソノキ var. crenata(Rhamnus crenata;長葉凍綠・山黑子・
過路黃)本州・四国・九州・朝鮮・臺灣・
・華南・陝西・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
ホソバイソノキ var. stenophylla
F. henryi(Rhamnus henryi;毛葉鼠李)
F. longipes(Rhamnus longipes;長柄鼠李)
Gouania(嘴籤 zuĭqiān 屬) 熱帯に約74種
G. javanica(毛嘴籤)
G. leptostachya(嘴蘞・咀簽)
廣西・雲南・ヒマラヤ・インド・インドシナ・マレシア産
var. tonkinensis(大苞嘴籤)
莖・葉を薬用 『全國中草藥匯編 上』pp.35-36
ケンポナシ属 Hovenia(枴棗屬)
ハマナツメ属 Paliurus(馬甲子屬)
ネコノチチ属 Rhamnella(猫乳屬)
クロウメモドキ属 Rhamnus(鼠李屬)
クロイゲ属 Sageretia(雀梅藤屬) アジア・アフリカ・北米に約35種
S. hamosa(鈎刺雀梅藤)
S. henryi(梗花雀梅藤)
S. paucicostata(少脈雀梅藤・對節木)
S. rugosa(皺葉雀梅藤・銹毛雀梅藤)
クロイゲ S. thea(S.theezans;雀梅藤・對節刺・碎米子)四国・九州・琉球・
・朝鮮・臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・東南アジア・インド産
タイヘイヨウカズラ属 Smythea(扁果藤屬) 東南アジア・太平洋に約15種
カザナビキ属 Ventilago(翼核果屬) 旧世界の熱帯に約40種
V. elegans(臺灣翼核果) 臺灣産
V. leiocarpa(翼核果・血風藤・扁果藤) 臺灣・福建・兩廣広・湖南・雲南産
『全国中草葯匯編』上/926
ナツメ属 Ziziphus(棗屬)
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クロウメモドキ属 Rhamnus(鼠李 shŭlĭ 屬)には、世界の亜熱帯・温帯に約55-130種がある。
ウメバクロツバラ R. arguta(鋭齒鼠李・牛李子・照家茶)
タイシャククロウメモドキ R. chugokuensis(R.yoshinoi var.velvetina)
クロカンバ R. costata
R. davurica
チョウセンクロツバラ var. davurica(鼠李・臭李子・老鴰眼)
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・華北・シベリア東部に産
『全国中草葯匯編』上/890-891
クロツバラ var. nipponica
R. erythroxylum(柳葉鼠李)
R. esquirolii(貴州鼠李・無刺鼠李)
シマクロウメモドキ R. formosana(臺灣鼠李)
R. globosa(圓葉鼠李・山綠柴・黑旦子)
R. hainanensis(海南鼠李)
R. hemsleyana(亮葉鼠李)
R. heterophylla(異葉鼠李・巖棗樹) 『全国中草葯匯編』下/380
ミヤマハンモドキ(ユウバリノキ) R. ishidae
絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020)
R. japonica
クロウメモドキ var. decipiens
エゾノクロウメモドキ var. japonica
コバノクロウメモドキ var. microphylla
ヒメクロウメモドキ R. kanagusukui 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
R. leptophylla(薄葉鼠李・郊李子・絳梨木・白色木・白赤木)
『全国中草葯匯編』上/639-640
リュウキュウクロウメモドキ R. liukiuensis(琉球鼠李)
ナカハラクロウメモドキ R. nakaharae(臺中鼠李) 臺灣産
イワクロウメモドキ R. parvifolia(瑠璃枝・小葉鼠李・驢子刺)
R. rosthornii(小凍綠樹)
R. rugulosa(皺葉鼠李)
R. songorica(新疆鼠李)
R. ussuriensis(烏蘇里鼠李) 『全国中草葯匯編』上/890-891
シーボルトノキ R. utilis(凍綠・紅凍・黑狗丹) 中国原産
キビノクロウメモドキ R. yoshinoi(R.schneideri;長梗鼠李)
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訓 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)32に、鼠李は「クロウメモドキ グソク播州 トリトマラズ能州、同名アリ」と。 |
説 |
本州・四国・九州の山地に分布。 |
誌 |
中国では、チョウセンクロツバラ R davurica(鼠李・臭李子・老鴰眼)及び R.ussuriensis(烏蘇里鼠李)の樹皮・果実を鼠李(ソリ,shŭlĭ)と呼び薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/890-891 |
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