かなめもち (要黐) 

学名  Photinia glabra
日本名  カナメモチ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  アカメモチ、アカメノキ、ソバノキ、カナメノキ、カナガシ
漢名  光葉石楠(コウヨウセキナン,guangye shinan)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiangwei)科
  漢語別名  醋林子
英名  (Japanese) Photinia
2006/03/20 小平市 2006/04/02 同左
2005/05/02 学内 2005/05/16 薬用植物園
2005/05/17 三芳町竹間沢
2006/01/15 薬用植物園
 カナメモチ属 Photinia(石楠屬)には、東・東南アジア及び中部アメリカに約50種がある。
   P. beauverdiana(中華石楠)
 『雲南の植物Ⅱ』111
   P. benthamiana(閩粤石楠)
   P. crassifolia(厚葉石楠)
   P. davidsoniana(欏木石楠・欏木)
   カナメモチ P. glabra(光葉石楠)
   P. glomerata(球花石楠) 『雲南の植物Ⅱ』112
   P. hirsuta(褐毛石楠)
   P. impressivena(陷脈石楠・靑鑿木)
   P. integrifolia(全緣石楠・藍靛樹) 『雲南の植物Ⅱ』113
   P. lasiogyna(倒卵葉石楠) 『雲南の植物Ⅱ』114
   P. lucida(臺灣石楠)
   P. parvifolia(小葉石楠・牛筋木・牛李子・山紅子)
   P. prinophylla(刺葉石楠)
 『雲南の植物Ⅰ』133
   P. prunifolia(桃葉石楠・李葉石楠・石斑木)
   P. schneideriana(絨毛石楠)
   オオカナメモチ
(ナガバカナメモチ) P. serratifolia(P.serrulata;石楠・扇骨木・
        千年紅)『中薬志Ⅲ』pp.272-274・pp.481-485(石南藤)、
        
『中国本草図録』Ⅱ/0597・『週刊朝日百科 植物の世界』5-141
   P. vollosa(毛葉石楠)
     ワタゲカマツカ var. villosa
     カマツカ var. laevis(Photinia villosa)
     ケカマツカ var. zollingeri
   シマカナメモチ P. wrightiana 
 バラ科 Rosaceae(薔薇科) ナシ亜科 Pomoideae(梨亞科)については、ナシ亜科を見よ。
 和名カナメモチは、赤芽モチの転訛かと言う。嫩葉が赤みを示すことから。ソバノキは、その花がソバの花に似ていることから。
 日本では、石楠の字をシャクナゲに当てるが、本来は誤り。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)柧稜に「和名曽波乃木」と。
 属名は、ギリシア語 photeinos(耀く)に由来、艶のある葉の様子から。
 日本(暖地)・中国(南部)・東南アジアに分布。
 中国では、オオカナメモチ P. serratifolia(P.serrulata;石楠)の葉を石楠葉と呼び薬用にするが、カナメモチの葉も同効がある。
 日本で、古代にソバノキ・タチソバなどと呼ばれた木がある。
 『古事記』中巻
(『日本書紀』重出)に載る神武天皇「来目の歌」に、

   こなみ
(前妻)が な(肴)(乞)はさば
      た
(立)ちそば(柧棱)の み(実)のな(無)けくを こ(扱)きしひゑね
   うはなり
(後妻)が な(肴)(乞)はさば
      いちさかき
(柃) み(実)のおお(多)けくを こきだ(許多)ひゑね

とある「たちそば」は、「そばのき」と呼ばれた木。

 清少納言『枕草子』第40段「花の木ならぬは」には、「そばの木、しなな(品無)き心地すれど、花の木どもち(散)りはてて、おしなべてみどりになりたるなかに、時もわかず、こきもみぢのつやめきて、思ひもかけぬ青葉の中よりさし出でたる、めづらし。」と。
 この「そばの木」には、旧来ブナ・カナメモチ・ニシキギなどの説があるが、『枕草子』の叙述には、カナメモチがすっきりと当てはまる。

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