ぎんもくせい (銀木犀)
学名 |
Osmanthus fragrans(O.fragrans var.latifolia, O.asiaticus) |
日本名 |
ギンモクセイ |
科名(日本名) |
モクセイ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
木樨・木犀(ボクセイ,mùxī) |
科名(漢名) |
木樨(ボクセイ,mùxī)科 |
漢語別名 |
桂花(ケイカ,guìhuā)、銀桂(ギンケイ,yínguì) |
英名 |
Fragrant olive |
2004/10/06 跡見学園女子大学新座キャンパス |
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両性株 2007/10/08 薬用植物園 |
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2006/11/26 同上 |
2007/04/06 同左 |
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辨 |
Osmanthus fragrans には、次のような種内分類群がある。
ギンモクセイ var.fragrans(O.fragrans var.latifolius, O.asiaticus, O.latifolius;
木樨・桂花・銀桂・九里香;E.Fragrant olive)
臺灣・華東・華北・西南・インドシナ・ヒマラヤ産
var. aurantiacus
キンモクセイ f. aurantiacus(O.aurantiacus;丹桂・金木犀)
シロモクセイ f. leucanthus(O.fragrans f.leucanthus)
ウスギモクセイ f. thunbergii(O.intermedius, O.aurantiacus var.thunbergii,
O.fragrans var.thunbergii;銀桂・淡黃木犀) 九州南部(熊本・鹿児島)産
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キンモクセイ属 Osmanthus(木樨 mùxī 屬)については、キンモクセイ属を見よ。 |
訓 |
漢名を桂(ケイ,gui)という植物については、中国で桂と呼ばれた植物を見よ。 |
説 |
Osmanthus fragrans は、中国西南・ベトナムの原産。雄性両性異株。日本では本州(関東以西)・四国・九州で、中国では河北陝甘以南・雲南以東で、観賞用に植栽。
var. thunbergii は、九州(熊本・鹿児島)に自生するという。『週刊朝日百科 植物の世界』2/19(1994/08)によれば、「最近の見解では、シロモクセイとキンモクセイは、日本でウスギモクセイから見いだされ、栽培化されたと考えられている」。
中国では、種内に変種を区別しないのが原則のようだ。『植物智』などによれば、中国南部には花序が「帚状」で、一年に数回開花する(或は花期が長い)、俗に「四季桂」と呼ぶものがあり、原変種とすべきであるが、花序以外は他と基本的に一致するので、変種を立てない、という。 |
誌 |
中国では、花・果実・根を薬用にする。江蘇・浙江地方では、果実を桂花子(桂子)と呼ぶが、いわゆる肉桂子(桂子,トンキンニッケイの果実・花萼)とは通用しない。 |
日本では、『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「木犀 葉ハもちのきほど有。秋葉の間ニちいさき花ありて匂らんじやのごとし。花いろ白黄」と。 |
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