うこん (鬱金)

 学名  Cerasus Sato-zakura Group 'Grandiflora' (C.lannesiana 'Grandiflora', Prunus lannesiana 'Grandiflora')
 和名  サトザクラ '鬱金'

2023/04/03 新宿御苑 

2004/04/11 植物多様性センター 

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2023/04/07 神代植物公園 


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2023/04/09 足立区都市農業公園 


2005/04/22 跡見学園女子大学新座キャンパス (No.68)
    1965京都の佐野藤右衛門より導入。
 高6-7mまで伸び、上部から地面近くまで枝垂れている。
 (手前の赤紫色の花はハナズオウ)。
2004/04/07 2005/04/17
2004/04/14 2005/05/02

 DNA解析では'御衣黄'と違いが検出されず、相互に枝変りの関係にあるのであろうという(多摩森林科学園)。
 サトザクラ Cerasus Sato-zakura Group については、サトザクラを見よ。
 サクラ属 Cerasus(櫻 yīng 屬)については、サクラ属を見よ。
 品種名は、日本では18世紀以来栽培するショウガ科のウコンにちなむ。
 このサクラの花の色を鬱金色に見立てたことから。
(下欄に見る通り、あまり似ていないが。) 
 ショウガ科のウコンの根から取る黄色色素クルクミンは、色が美しい上に染色が容易であり、古来優秀な黄色染料であった。その色名は、和名は鬱金色(うこんいろ)、漢名は金黃色(キンコウショク,jīnhuángsè)、英名は Golden yellow。
 開いた花は、そののち日時をかけて次第に桜本来のピンク色に染ってゆく。
 鬱金の名は、秋里籬島軒『都名所図会』(1780)に 御室仁和寺の名桜の一として挙げられている(山田孝雄『桜史』)
 そのほか、江戸時代に「黄桜」「黄金桜」「浅黄桜」と呼んだサクラは、ウコンであろうという
(勝木俊雄『日本の桜』)
 
 いやはてに鬱金ざくらのかなしみのちりそめぬれば五月はきたる
 あひびきの朝な夕なにちりそめし鬱金ざくらの花ならなくに
    
 (北原白秋『桐の花』1913)

 三木露風「去りゆく五月の詩」
(1909,『廃園』所収)に歌う、「我が廢園の奧」の「苔古(ふ)れる池水の上」に「散り落つる鬱紺の花」は、サトザクラ '鬱金'。
   

 2005/04/21 跡見学園女子大学新座キャンパス (No.166)
 No.68 の枝から接木で育てた若株。 




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