たいざんふくん (泰山府君)

 学名   Cerasus Sato-zakura Group 'Ambigua' (Cerasus × miyoshii 'Ambigua', Cerasus 'Ambigua')
 和名  サトザクラ '泰山府君' 

2023/04/07 神代植物公園 

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2024/04/14 花と緑の振興センター 

 学名は、多摩森林科学園による。
 勝木俊雄によれば、学名は Cerasus 'Ambigua' Miyoshi、ヤマザクラシナミザクラの種間雑種と考えられる栽培品種で、「箒桜(ほうきざくら)」とは同じ栽培品種に分類されるべきであるという(『日本の桜』)。  
 サトザクラ Cerasus Sato-zakura Group については、サトザクラを見よ。  
 サクラ属 Cerasus(櫻 yīng 屬)については、サクラ属を見よ。  

 泰山府君(タイサンフクン,tàishān fŭjūn)とは、漢土の東岳泰山の神、人の生死をつかさどる。
 桜の名としての泰山府君は、世阿弥作と伝える謡曲『泰山府君』に因むのであろう。桜を愛して世に桜町中納言と呼ばれた藤原成範(1135-1187,1183中納言)について、『平家物語』卷一に「つねに吉野山をこひ、町に櫻をうへならべ、其内に屋をたててすみ給しかば、來る年の春毎にみる人櫻町とぞ申ける。櫻はさいて七箇日にちるを、餘波(なごり)を惜み、あまてる御神に祈り申されければ、三七日まで餘波ありけり」とあるのに基づき、天照大神を泰山府君に置換えて脚色したのが謡曲『泰山府君』である。ただし筆者(嶋田)は無学にして詳細は知らず。  

 北陸以北の日本海側では江戸時代から栽培。明治時代の荒川堤にもあった。
 全て同一クローン。 
 

  


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