枕草子 第30段「すぎにしかた恋しきもの」 
 

作者名  清少納言 (ca.966-?)
作品名  枕草子
成立年代  ca.1008?
 その他  
 
すぎにしかた恋しきもの 枯れたる葵。ひひなあそびの調度。二藍・葡萄染
(えびぞめ)などのさいでの、おしへされて草子の中などにありける見つけたる。
 また、をりからあはれなりし人の文、雨などふりつれづれなる日、さがし出でたる。こぞのかはほり。
 


 織りこまれた花   フタバアオイエビズル
 『日本古典文学大系 枕草子』の註に、二藍(ふたあい)は、「紅(くれのあい)と藍(からのあい)とで染めた間色で、濃い紫」「織色ではたて紅よこ藍」という。第5段以降、頻出。




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