むゆうじゅ (無憂樹) 

学名  Saraca asoka
日本名  ムユウジュ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  アショーカジュ(アショーカノキ)
漢名  無憂花(ブユウカ,wúyōuhuā,むゆうか)
科名(漢名)  豆(トウ,dòu)科
  漢語別名  阿輸迦(アシュカ,ashujia)、無憂
英名  Asoka tree, Sorrowless tree
2005/05/07 薬用植物園 (温室)
2024/03/09 同上

Click & enlarge.   
2024/03/03 神代植物公園 (温室) 

2006/08/12 薬用植物園 (温室) 

 ムユウジュ属 Saraca(無憂花 wúyōuhuā 屬)には、兩廣・四川・貴州・雲南から熱帯アジアに11(-20)種がある。

  ムユウジュ(アショーカノキ) S. asoka(無憂花・無憂樹)
  S. declinata(垂枝無憂花)
  S. dives(S.chinensis, S.thaipingensis;中國無憂花・雲南無憂花・四方木) 
         
廣西・雲南産 『雲南の植物Ⅲ』136 『中国本草図録』Ⅲ/1220 『全国中草葯匯編』下/192
  S. griffithiana(雲南無憂花)
雲南・ミャンマー産 
  S. indica(印度無憂花)
 インドシナ・マレーシア産 
    
 マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。
 サンスクリット名をアショーカ asoka といい、これを漢訳仏典に阿輸迦(アシュカ,ashujia)・阿叔迦(アシュクカ,ashujia)と音写し、無憂・無憂樹・無憂華と意訳する。
 漢名・和名・英名は、これによる。
 雲南・インド・ミャンマー・マレーシア・ベトナムなどに分布。
 ボダイジュサラソウジュとともに、仏教の聖樹の一。伝説によれば、
 古代インドのシャカ Saka(釈迦)族の王シュドダナ Suddhodana(浄飯王,ジョウボンオウ)には、コーリヤ族から迎えたマーヤー Maya(摩耶夫人,マヤブニン)という妻がいた。マーヤーは、妊娠して 出産のために里帰りする途中、ルンビニー園 Lumbinivana(藍毘尼苑,ランビニオン)で休憩した。マーヤーが、アショーカの木に手をかけたとき、陣痛が起り、立ったまま その右腋から男の子を産んだ。
 B.C.566年ないしはB.C.463年の出来事と言われ、生まれた王子はゴータマ・シッダールタ Gautama Siddhartha、後に悟りを開いてブッダ Buddha(仏陀)となり、仏教の創始者となった人(いわゆる釈迦・釈尊)である。
 ただし、南伝仏教では、マーヤーが手をかけた木はシャーラ樹(娑羅)であったという。
 ヒンドゥー教でも聖木の一。


跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
セイヨウオダマキ タカサゴユリ マリアあざみ ヤグルマギク センダングサ 跡見群芳譜トップ 外来植物譜index