はいいろよもぎ (灰色蓬) 

学名  Artemisia sieversiana
日本名  ハイイロヨモギ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  
漢名  白蒿(ハクコウ,baihao)
科名(漢名)  菊(キク,ju)科
  漢語別名  蘩(ハン,fan)、大籽蒿(タイシコウ,dazihao)、大白蒿、臭蒿子
英名  Sievers wormwood
 『中国本草図録』Ⅵ/2876・『中国雑草原色図鑑』234参照

 ヨモギ属 Artemisia(蒿屬)については、ヨモギ属を見よ。
 漢土では、カワラヨモギ・A.frigida などにも白蒿の名がある。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)白蒿に、「和名之呂与毛岐、一名加波良与毛岐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)白蒿に、「和名之路与毛木、一云加波良与毛岐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11
(1806)に、「白蒿 シロヨモギ シラヨモギ ハマヨモギ」と。
 朝鮮・中国(華南を除く全土)・モンゴル・シベリア・ヒマラヤに分布。
 日本には、第二次世界大戦後 帰化。
 植物体に揮発油を含み、蕾を薬用にし、また家畜の飼料とする。
 古代には、祭祀に用いられる蔬菜でもあった。
 中薬の菴■{艸冠に閭}(アンリョ,anlü)は、通常はイヌヨモギとするが、一説にハイイロヨモギ A.sieversiana(白蒿・大籽蒿)である、とする(『新注校定国訳本草綱目』Ⅴp.13,p.50)
 『詩経』国風・召南・采蘩(さいはん)に、「(ここ)に以て蘩(はん)を采(と)る、沼に沚(なぎさ)に。于に以て之を用ふ、公侯の事(まつり)に」と。
 これを踏まえて『春秋左氏伝』隠公三年の伝に、「苟くも明信有らば、澗谿(かんけい)沼畤(しょうし)の毛、(ひん)(はん)薀藻(おんそう)の菜、筐筥(けいきょう)錡釜(きふ)の器、潢汙(こうお)行潦(こうろう)の水も、鬼神に薦むべく、王公に羞(すす)むべし」と。
 『大戴礼』「夏小正」二月に、「菫(きん。スミレ、一説にフユアオイ)を栄えしめ、繁(はん)を采る。〔菫は采(菜)なり。繁は由胡なり。由胡とは、繁母なり。繁は旁勃(ばうぼつ)なり。皆豆実なり。故に之を記す〕」と。
 『詩経』国風・豳風「七月」に、「春日 載(すなは)ち陽(あたたか)く、有(ここ)に鳴く 倉庚(さうかう。コウライウグイス)、女は懿(ふか)き筐(かご)を執り、彼の微行(小道)に遵(そ)ひて、爰(ここ)に柔桑(クワの若葉)を求む、春日 遅遅たり、蘩(はん)を采(と)ること 祁祁(きき)たり」と。
 『爾雅』釋草に、「蘩、皤蒿(はこう)」と、郭璞注に「白蒿なり」と。

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