つるにんじん (蔓人参)

学名  Codonopsis lanceolata (Campanumoea lanceolata)
日本名  ツルニンジン
科名(日本名)  キキョウ科
  日本語別名  ジイソブ(爺渋)
漢名  羊乳(ヨウニュウ,yángrŭ)
科名(漢名)  桔梗(ケツコウ,jiégěng)科
  漢語別名  四葉參(シヨウシン,sìyèshēn)、輪葉黨參、奶參(ダイシン,năishēn)・奶薯・乳頭薯・乳薯、山海螺、狗頭參、白蠎肉
英名  
2022/05/11 薬用植物園 

Click & enlarge.      

2012/08/28 長野県 茅野市北山

2009/08/09 田島が原

Click & enlarge.  

 

2007/10/04 神代植物公園

 ツルニンジン属 Codonopsis(黨參 dăngshēn 屬)には、東&南アジア・中央アジアに約44-48種がある。
      incl. Campanumoea

  C. benthamii(C.macrocalyx;大萼黨參・巨萼黨參)
         
四川・雲南・チベット・ヒマラヤ産 『中国本草図録』Ⅷ/3837
  C. bulleyana(管鐘黨參) 
四川・雲南・チベット産 『雲南の植物』214
  C. canescens(灰毛黨參・灰白葉黨參)
四川・靑海・チベット産
  C. cardiophylla(光葉黨參・大頭黨・心葉黨)
山西・陝西・湖北産 『全国中草葯匯編』下/94-95
  C. clematidea (新疆黨參・直立黨參)
モンゴリア・中央アジア産 『原色高山植物大図鑑』85
  C. convolvulacea (鷄蛋參・牛尾參・補血草)
四川・雲南産
          
『雲南の植物』214 『週刊朝日百科 植物の世界』2-36 『全国中草葯匯編』下/329
    var. forrestii(大金綫吊葫蘆・珠子參)
四川・貴州・雲南産
         
 『雲南の植物Ⅱ』226・『中国本草図録』Ⅷ/3836
    var. hirsuta(硬毛鷄蛋參) 四川・雲南産 『雲南の植物Ⅱ』226
    var. pinifolia(松葉黨參)
四川・貴州・雲南産
  C. foetens
    subsp. foetens
チベット・東ヒマラヤ・ミャンマー産
    subsp. nervosa(C.nervosa;脈花黨參・柴黨參・綠花黨參・高山黨參)
         甘肅・四川・雲南・チベット産 『中国本草図録』Ⅷ/3838
  C. javanica(Campanumoea javanica)
『全國中草藥匯編 上』p.46
         根を土黨參(ドトウシン,tŭdăngshēn)として薬用 『全國中草藥匯編 上』pp.46
    subsp. javanica(大花金錢豹・浮萍參・香浮參・蔓人參)
         
兩廣・雲貴・東ヒマラヤ・インドシナ・マレシア産
    ツルギキョウ subsp. japonica(C.japonica, Campanumoea javanica
         subsp.japonica, Campanumoea japonica, Campanumoea maximowiczii;
         金錢豹・土黨參)
         
本州(関東以西)・四国・九州・臺灣・華東・兩湖・四川・貴州・雲南産
  ヒメツルギキョウ C. kawakamii(臺灣黨參)
臺灣産 『週刊朝日百科 植物の世界』2-37
  C. lanceolata(Campanumoea lanceolata)
    
ツルニンジン(ジイソブ) var lanceolata(羊乳)
    シブカワニンジン var. omurae
  C. micrantha(小花黨參)
四川・雲南産
  ヒメツルニンジン C. minima
  C. ovata(卵葉黨參)
  ヒカゲツルニンジン C. pilosula (C. sylverstris;黨參・臺參・蔓參・仙草根・葉子菜・
         素花黨參)
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・四川・貴州・雲南・
         ・モンゴリア・ウスリー・アムール産
         『中薬志Ⅰ』pp.377-382 『全国中草葯匯編』上/683-685
         『中国本草図録』Ⅰ/0365・『中国雑草原色図鑑』224
    トウサン subsp. tangshen(C.tangshen;川黨參)
         
兩湖・貴州・四川産 『中薬志Ⅰ』pp.377-382
    var. glaberrima(無毛黨參)
    var. volubilis(C.volubilis;纏繞黨參)
山西・四川産
  C. subglobosa (球花黨參・蛇頭黨參) 『中国本草図録』Ⅷ/3839
  C. subscaposa(抽莛黨參・康南根)
四川・雲南産
  C. thalictrifolia(唐松草黨參)
チベット・ヒマラヤ産
          
『原色高山植物大図鑑』89・『週刊朝日百科 植物の世界』2-38
  C. tsinlingensis(秦嶺黨參)
陝甘・四川産
  C. tubulosa (管花黨參)
四川・貴州・雲南・ヒマラヤ産 『雲南の植物』214・『中国本草図録』Ⅵ/2869
  バアソブ C. ussuriensis(雀斑黨參)
   
 キキョウ科 Campanulaceae(桔梗 jiégěng 科)については、キキョウ科を見よ。
 和名は「蔓人参で根が朝鮮人参のように太く,茎はつるになるからである」(『改訂増補 牧野新日本植物図鑑』)。
 ジイソブは、バアソブの対、花の内側の文様を、老人のそばかすに擬えて。バアソブを見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)に、「羊乳ハ ツルニンジン一名ツルシヤジン トゝギニンジン対州 キキヤウガラクサ キキヤウカヅラ勢州 ツリガネカヅラ江戸 チソブ木曽 トゝラモチ羽州 ツリガネニンジン佐州」と。
 岩崎灌園『本草圖譜』(1828)に、「羊乳根(ヤウニウコン) つるにんじん」と。
 漢名の參(シン,shen)については、オタネニンジンを見よ。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・ウスリー・アムール・遼寧・吉林・黑龍江・華北・華東・兩湖・兩廣に分布。
 中国では、ツルニンジンの根を四葉參(シヨウシン,sìyèshēn)と呼び、薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.266-267 『(修訂)中葯志 』I/375-377
 また、同属植物のうちヒカゲツルニンジン C. pilosula(黨參)などの根を 黨參(党参, トウシン,dăngshēn,とうじん)と呼び薬用にする(〇印は正品)。  『中薬志Ⅰ』pp.377-382 『全国中草葯匯編』上/683-685 

   C. benthamii(C.macrocalyx;大萼黨參・巨萼黨參)
   C. canescens(灰毛黨參・灰白葉黨參)
   C. cardiophylla(光葉黨參・大頭黨・心葉黨)
   C. clematidea (新疆黨參・直立黨參)
   C. foetens subsp. nervosa(C.nervosa;綠花黨參・高山黨參)
   C. micrantha(小花黨參)
   C. ovata(卵葉黨參)
  〇ヒカゲツルニンジン C. pilosula (C. sylverstris;黨參)
     トウサン subsp. tangshen(C.tangshen;川黨參)
   C. subglobosa (球花黨參・蛇頭黨參)
   C. subscaposa(抽莛黨參・康南根)
   C. tsinlingensis(秦嶺黨參)
   C. tubulosa (管花黨參)

 日本では、生薬トウジン(党参)は ヒカゲノツルニンジン又はトウサンの根である(第十八改正日本薬局方)。

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クサコアカソウ シュロソウ スハマソウ イワチドリ チダケサシ 跡見群芳譜トップ 野草譜index