おとこえし (男郎花) 

学名  Patrinia villosa
日本名  オトコエシ 
科名(日本名)  オミナエシ科
  日本語別名  オトコメシ、チメクサ、トチナ
漢名  白花敗醬(ハクカハイショウ,baihuabaijiang)
科名(漢名)  敗醬(baijiang)科
  漢語別名  苦菜(クサイ,kucai)、苦齋・苦齋公
英名  
2011/08/01 
  茅野市北山
2008/08/29 群馬県嬬恋村



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 漢名を敗牆と言うものは、オミナエシ属Patrinia(敗醬屬)の植物の総称、日本では、就中オトコエシに当てる。
 『中国高等植物図鑑』によれば、白花敗醬は P. sinensis、日本に分布するとは記さない。
 『全国中草薬匯編』によれば、白花敗醬は P. villosa。
 オミナエシ属Patrinia(敗醬屬)の植物については、オミナエシを見よ。
 和名おとこえしは、オミナエシに対して言う。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)に、「男郎花
(ヲトコヘシ)和名鈔 南楼花同上 ヲメシ オホトチ ヲトコヲミナノ花共に古名 トチナ信州土州 ミルナ勢州」と。
 漢名の敗醬は、オミナエシを見よ。
 漢名を苦菜(クサイ,kucai)というものについては、ノゲシを見よ。
 日本・朝鮮・中国(東北・華北・華東・華南・西南)に分布。
 葉は食用にする。
 中国では、オミナエシとオトコエシの根茎・全草を敗醬草と呼び、薬用にする。オミナエシの項を見よ。
 『万葉集』に、

   奈良山の 児手柏の 両面
(ふたおもて)に かにもかくにも 佞人(ねじけひと)の友
      
(16/3836,消奈行文)
   ちば
(千葉)のぬ(野)の このてかしはの ほほ(含)まれど
     あやにかなしみ お
(置)きてたかき(来)(20/4387,大田部足人)

と、「このてかしは」が詠われている。
 しかし、コノテガシワは中国原産で、日本に入ったのは近世と思われ、これらの「このてかしは」はコノテガシワではない。それでは一体何かというについては諸説が有り、定まらない。
 平安時代の歌には、「このてがしは」は、秋の野にハギとともに花開くといい、またしぐれ降るころのうす紅葉のさまは 葉守の神(カシワを見よ)も愛でるだろう、などと詠われていて、顕昭『袖中抄』
(1185-1187)は これを男郎花(オトコエシ)の一名とする。

   いはれの
(磐余野)の はぎ(萩)がたえまの ひまひまに
     このてがしはの はな
(花)さきにけり (西行『山家集』雑)
 

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