おおばこ (大葉子) 

学名  Plantago asiatica (P. major var. asiatica)
日本名  オオバコ
科名(日本名)  オオバコ科
  日本語別名  オンバコ・オンバク・オンバ・オンバツ・オンバツノハ・オンバッコ・オバコグサ・オンバン・アンバツ・アンバン・ウンバツ・ウンバグサ・ウンバノハ、ガイロッパ・カイツルバ・カロエッパ、ツンベ、スモトリグサ、メンバツクサ、
漢名  車前(シャゼン,cheqian)
科名(漢名)  車前科
  漢語別名  車葥(シャゼン,cheqian)・葥、芣苢(フイ,fuyi)・芣苡、牛遺(ギュウイ,niuyi)、當道(トウドウ,dangdao)、馬舃(バセツ,maxi)、驢耳朶菜、車■{車偏に古}轆菜、車輪菜、蝦蟇衣、地衣
英名  Asiatic plantain

2008/09/11 入間市宮寺
雌蕊 雄蕊
2005/11/07 田島が原

 オオバコ科 PLANTAGINACEAE(車前科)は、東アジアにはオオバコ属1属が分布する。
 オオバコ属 Plantago(車前屬)の植物には、次のようなものがある。
   ダキバオオバコ P. amplexicaulis
   エダウチオオバコ
(ホソバオオバコ) P. arenaria
   アメリカオオバコ
(ノゲオオバコ) P. aristata(E.Largebracted plantain)
   オオバコ P. asiatica(車前;E.Asiatic plantain)『中国雑草原色図鑑』214
     ヤクシマオオバコ var. yakusimensis
   エゾオオバコ P. camtschatica
   ムジナオオバコ P. depressa(平車前・小車前・車■{車偏に古}轆菜・驢耳朶菜・車輪菜;
       E.Depressed plantain)
 『中国本草図録』Ⅳ/1858・『中国雑草原色図鑑』214
   P. erosa (滇車前)
   ハクサンオオバコ P. hakusanensis
   ニチナンオオバコ
(イトバオオバコ) P. heterophylla(E.Many-seeded plantain)
   ヘラオオバコ P. lanceolata(長葉車前;E.Buckhorn plantain)『中国雑草原色図鑑』215
   P. lessingii (條葉車前)
   セイヨウオオバコ
(オニオオバコ) P. major(大車前;E.Common plantain,
         Greater plantain, Broadleaf plantain)
 『中国本草図録』Ⅴ/2321
     var. asiatica → オオバコ P. asiatica
     var. sinuata(波葉車前・蛤螞葉)
 『中国本草図録』Ⅷ/3815
     トウオオバコ var. japonica(P.japonica)
   P. maritima var. salsa (鹽生車前) 『中国本草図録』Ⅸ/4338
   シロバナオオバコ P.media(北車前)
         『中国本草図録』Ⅹ/4855・『週刊朝日百科 植物の世界』2-216
   ハイオオバコ P. squarrosa
   ツボミオオバコ
(タチオオバコ) P. virginica(北美車前;E.Dwarf plantain)
        『中国雑草原色図鑑』215 
 和名は、葉が大きいことから。ガイロッパは、蛙の葉。
 一説に、中国の古典に見える芣苢は ハトムギとする。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)車前子及び源順『倭名類聚抄』(ca.934)車前子に、「和名於保波古」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』12
(1806)に、「オホバコ延喜式 オバコ播州勢州 マルバコ南部 カイルバ同上 カイルパ仙台 スモトリ但州 ホウヅキバ房州総州 ミチボウキ甲州 マリコ蝦夷」と。
 漢名は、この草がよく道端の牛馬に踏まれる場所に生えることから、車前・牛遺・當道・馬舃(舃は履物)という。
 幽州で牛舌という。ガマがその葉の下に隠れ伏すので、江東で蝦蟇衣という
(以上、本草綱目)
 アジアに広く分布する。
 雌雄異熟。花穂は下から上へと開花するが、雌蕊が先に熟し、後れて下方に雄蕊が熟す。
 中国では、古くは苗や若葉を蔬菜として用いた。
 種子を車前子、全草を車前草と言い、薬用に供する。
 日本薬局方には、本種の種子をシャゼンシ、花期の全草をシャゼンソウの名で載せる。中国では、本種のほか セイヨウオオバコ P. major(大車前)の種子・全草、ムジナオオバコ P. depressa(平車前)の種子も、同様に用いる。
『中薬志Ⅱ』pp.148-152 
 『詩経』国風・周南・芣苢(ふい)に、「芣苢を采(と)り采る、薄(しばら)く言(ここ)に之を采る」と。
 芣苢は音が胚胎に通じ、その実は「子に宜し」という
(『説文』)。芣苢を摘むのは、子求めの祈り。
 
   信濃路はあかつきのみち車前草
(おほばこ)も黄色になりて霜がれにけり
     
(1926,斎藤茂吉『ともしび』)
   ひと里も絶えたる沢に車前草の花にまつはる蜂見つつをり
     
(1932志文内,斎藤茂吉『石泉』) 
 

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