のこぎりそう (鋸草) 

学名  Achillea alpina var. longiligulata (A. sibirica)
日本名  ノコギリソウ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  ハゴロモソウ(羽衣草)
漢名  蓍(シ,shi)
科名(漢名)  菊(キク,ju)科
  漢語別名  蓍草、蚰蜒草(ユウエンソウ,youyanco)、鋸齒草(キョシソウ,juchicao)・鋸草、羽衣草(ウイソウ,yuyicao)、一支蒿(イッシコウ,yizhihao)、蜈蚣蒿(ゴショウコウ,wugonahao)・蜈蚣草、飛天蜈蚣(ヒテンゴショウ,feitianwugong)、
英名  
2008/07/18 北大植物園

2005/06/21  薬用植物園


 ノコギリソウ属 Achillea(蓍屬)には、次のようなものがある。
   A. acuminata(齒葉蓍・單葉蓍)
 『中国本草図録』Ⅵ/2871
   イチゲノコギリソウ A. ageratifolia(銀毛蓍草)
   エダウチノコギリソウ A. ageratum(常春蓍草)
   ノコギリソウ
(広義) A. alpina
       ヤマノコギリソウ var. discoidea
 『朝日百科 世界の植物』1-114
       ノコギリソウ var. longiligulata(A. sibirica;・蓍草・羽衣草・鋸葉草)
          
『中国雑草原色図鑑』227
     シュムシュノコギリソウ ssp. camtschatica(A. camtschatica)
     キタノコギリ ssp. japonica(A. japonica)
     アカバナエゾノコギリソウ ssp. pulchra(A. pulchra)
     アソノコギリソウ ssp. subcartilaginea(A. subcartilaginea)
   A. atrata(E.Dark-stemmed sneezewort) 
アルプス産
   ギンバノコギリソウ A. clavennae(E.Silvery milfoil)
アルプス・バルカン半島産
   キバナノコギリソウ A. filipendula 
コーカサス原産
   セイヨウノコギリソウ A. millefolium(鋸草・洋蓍草・千葉蓍;
          E.Common yarrow, Milfoil) ヨーロッパ・アジア・北アメリカに分布、
          
日本では帰化。『中国雑草原色図鑑』227
     var. rosea(粉花蓍草)
     var. rubrum(紅花蓍草)
   ケノコギリソウ
(チャボノコギリソウ) A. nana(E.Dwarf milfoil) アルプス産
   A. ptarmica
           
ヨーロッパではアペニン以外の高山、日本では千島に分布。栽培品が逸出して帰化。
       カラノコギリソウ var. acuminata
     エゾノコギリソウ ssp. macrocephala(A. macrocephala)
       ホソバエゾノコギリソウ var. yezoensis
     オオバナノコギリソウ ssp. ptarmica(珠蓍)
   ヤマノコギリソウ A. ptarmicoides(短瓣蓍)
『中国本草図録』Ⅴ/2345
   ヒメノコギリソウ A. tomentosa(絨毛蓍草)
   A. wilsoniana(雲南蓍・西南蓍草・一支蒿・茅草一支蒿・白花一支蒿・
          飛天蜈蚣・蓍草)
 『雲南の植物Ⅰ』220・『中国本草図録』Ⅳ/1879 
 キク科 Compositae(菊科)の植物については、キク科を見よ。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)蓍に、「和名女止久佐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)蓍に、「和名女止」と。
 
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)に、「蓍 アシクサ古名 メドクサ同上 メドギ ノコギリサウ ハゴロモ ガンギサウ モシホグサ カラヨモギ勢州 ヤマクサ江州 サシヨモギ備前 コサンシチ チトメグサ倶ニ同上 ノコギリバ越前」と。
 漢名は、古く彼の地でこの草の茎をめどぎ(蓍・筮)に用いたことから。
 李時珍『本草綱目』
(ca.1596)の釈名に、「陸佃『埤雅』に云う、草の寿多き者、故に字は耆に従う、と。『博物誌』に言う、蓍は、千歳にして三百茎、其の本已に老ゆ、故に吉凶を知る、と」と。
 なお、日本で昔めどぎに用いた草は、メドハギ
 学名の属名 Achillea は、ギリシア神話の中で、トロイア戦争の英雄アキレウス Akhilleus(Lat.Achilles)が、セイヨウノコギリソウの薬効を発見したという伝説に基づく。
 日本(本州・北海道の山地)・朝鮮・中国(東北・華北・甘肅・江蘇)・蒙古・シベリア・沿海州・北アメリカに分布。
 中国では、ノコギリソウ A.alpina(蓍草)、A.millefolium(千葉蓍)及び A.wilsoniana(西南蓍草)の全草を、蓍草と呼び、薬用にする(『全国中草薬匯編』)。あるいは、ノコギリソウ A.alpina(蓍草)及び A.wilsoniana(西南蓍草)の全草を一支蒿と呼び、A.wilsoniana(西南蓍草)の全草を土一支蒿と呼び、セイヨウノコギリソウ A. millefolium(千葉蓍)の全草を洋蓍草と呼び、それぞれ薬用にする(『中薬大辞典』)
 日本では、古くから観賞用・薬用に栽培する。
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「鋸草 末。花白し。葉にのこぎりのはのごとく成きざあり」と。

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