くさすぎかずら (草杉蔓) 

学名  Asparagus cochinchinensis (A.cochinchinensis var.lucidus, A.lucidus)
日本名  クサスギカズラ
科名(日本名)  ユリ科
  日本語別名  テンモンドウ
漢名  天門冬・天 冬(テンモントウ,tianmendong)
科名(漢名)  百合(ヒャクゴウ,baihe)科
  漢語別名  天冬・天冬草、明天冬、絲冬、老虎尾巴根、九子十弟
英名  
2007/04/19 薬用植物園 2007/05/03 同左
2007/05/10 同上
2007/05/26 同上
2007/06/07 同上

 クサスギカズラ属 Asparagus(天門冬屬)には、旧世界の熱帯・温帯に約400種がある。

   A. acicularis (山文竹)
   A. acutifolius
南ヨーロッパ・西アジア産
   A. angulofractus (折枝天門冬)
   クサナギカズラ A. asparagoides(A.medeloides;卵葉天門冬) 南アフリカ原産
   ハマキジカクシ A. brachyphyllus (攀援天門冬)
   クサスギカズラ A. cochinchinensis (A.lucidus;天門冬・天冬・明天冬)
     タチテンモンドウ var. pygmaeus(A.pygmaeus)
   A. dauricus (興安天門冬) 『中国本草図録』Ⅸ/4412・『中国雑草原色図鑑』352
   ホウキテンモンドウ A. densiflorus (A.myriocladus;非洲天門冬)
       
『中国本草図録』Ⅵ/2927
   A. falcatus(鐮葉天門冬) 熱帯アフリカ・アジア原産
   ホウライチク A. filicinus (羊齒天門冬・月牙一支蒿)
        中国・ヒマラヤ産、『雲南の植物Ⅱ』251・『中国本草図録』Ⅱ/0910・
       
『週刊朝日百科 植物の世界』10-123
   A. gobicus (戈壁天門冬・寄馬樁)
   A. kansuensis (甘肅天門冬)
   ハマタマボウキ A. kiusianus
   A. longiflorus (長花天門冬)
   A. lycopodineus (短梗天門冬・一窩鷄・小天冬・山百部) 『中国本草図録』Ⅹ/4930
   A. mairei (昆明天門冬)
   A. meioclados (密齒天門冬・小天冬)
   A. munitus (西南天門冬)
   A. myriacanthus (多刺天門冬) 『中国本草図録』Ⅷ/3934
   タチボウキ A. myriocladus
   A. neglectus (新疆天門冬)
   オランダキジカクシ
(アスパラガス) A. officinalis (var.altilis;石刁柏)
   タマボウキ
(ツクシタマボウキ) A. oligoclonos (南玉帶) 『中国本草図録』Ⅳ/1922
   A. pallasii (多刺龍鬚菜)
   A. persicus (西北天門冬)
   オオミドリボウキ A. plumosus(A.setaceus;文竹;E.Asparagus fern)
       
南アフリカ産。『中国本草図録』Ⅲ/1424
     シノブボウキ var. nanus(密葉文竹)
 観葉アスパラガス
     ミドリボウキ var. tenuissima 観葉アスパラガス
   A. pseudofilicinus
中国(雲南)産
   A. retrofractus(繡毬松・反曲天冬) 南アフリカ原産
   キジカクシ A. schoberioides (var.subdetaceus;龍鬚菜)
 『中国本草図録』Ⅳ/1923
   A. setaceus → A. plumosus var plumosus

   A. spinosissimus (多刺天門冬)
   スギノハカズラ A. sprengeri
南アフリカ原産
   A. subscandens (滇南天門冬)
   A. taliensis (大理天門冬)
   A. tibeticus (西藏天門冬)
   A. trichoclados (細枝天門冬)
   A. trichophyllus (曲枝天門冬・毛葉天冬)
 『中国本草図録』Ⅳ/1924 
 ユリ科 Liliaceae(百合科)については、ユリ科を見よ。
 李時珍『本草綱目』(ca.1596)に、「草の茂れる者を虋 (モン,men)と為し、俗に門に作る。此の草、蔓 茂り、功 麦門冬に同じ。故に天門冬と曰う。或は天棘(テンキョク,tianji)と曰う。『爾雅』に云う、髦(ボウ,mao) 顚蕀(テンキョク,dianji)なり。其の細葉 髦の如くして、細き棘有るに因る、と。顛と天と、音相い近し。…蘠 蘼(ショウビ,qiangmi)、乃ち営実(ノイバラ)の苗なり。而て『爾雅』は指して虋 冬と為す。蓋し古書の錯簡なり」と。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)天門冬及び源順『倭名類聚抄』(ca.934)天門冬に、「和名須末呂久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14(1806)天門冬に、「スベルグサ
延喜式 スマログサ和名鈔 クサスギカヅラ 今ハ通名」と。
 日本(本州以南)・朝鮮・中国(河南・山東・華中・華南・西南)・臺灣・ベトナム・ラオスに分布。
 塊根を天門冬(てんもんどう)と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅰ』pp.90-91 
 宮崎安貞『農業全書』(1696)に、「園に作る薬種」の一として「天門冬」をあげ、
 「天門冬は山谷に自ら生ずる物なり。されど、苗を薬園にうへ、糞養をよくすれば根甚だ多く大(ふと)し。蜜漬にし、砂糖につけて好き物なり。・・・是又薬屋にうりて利なき物にあらず」(岩波文庫本)と。
 

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