じろぼうえんごさく (次郎坊延胡索) 

学名  Corydalis decumbens (C.amabilis)
日本名  ジロボウエンゴサク
科名(日本名)  ケシ科
  日本語別名  スモトリグサ
漢名  夏天無(カテンブ,xiàtiānwú)
科名(漢名)  罌粟(オウゾク,yīngsù)科
  漢語別名  伏生紫菫(フクセイシキン,fúshēng zĭjĭn)、落水珠(ラクスイシュ,luòshuĭzhū)、伏延胡索(フクエンコサク, fúyánhúsuŏ)、日本延胡索(ニホンエンコサク,rìbĕn yánhúsuŏ)、 
英名  
2011/03/02 清瀬市中里 
2016/04/01 同上

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2007/04/13 同上

2006/04/13 田島が原

2005/04/16 野川公園自然観察園

2024/04/20 町田市野津田 

 キケマン属 Corydalis(紫菫 zĭjĭn 屬)の植物については、キケマン属を見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)延胡索に、「和産、大葉・中葉・小葉ノ三種アリ。・・・中葉は紀州・勢州 田野路傍ニ多シ。勢州粥見ニテ此花ヲ次郎坊ト云、紫花地丁(スモトリグサ)花ヲ太郎坊ト云。小児ノ戯ニ両草ノ花萼ヲ互ニ拘引シテ勝負ヲ決ス」と。
 『牧野日本植物図鑑』はこれを受けて、「和名ハ次郎坊延胡索ノ意ニシテ延胡索ハ此類ノ漢名ナリ、之レヲ次郎坊ト名ケシ所以ハ伊勢ニテすみれヲ太郎坊ト呼ビ此種ヲ次郎坊ト稱シ小兒其花ヲ互ニ勾引シテ以テ勝負ヲ決スルコトアリ、乃チ其名ニ基キテ之レヲ次郎坊延胡索ト爲セシナリ」と。
 延胡索の語源はエンゴサクを参照。
 本州(関東以西)・四国・九州・臺灣・華東・兩湖・山西に分布。
 中国では、塊茎を夏天無(カテンブ,xiàtiānwú)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.674-675 『(修訂)中葯志 』I/72-75

 エンゴサクの仲間の塊茎を 蒸して乾したものを、漢方で延胡索(エンコサク, yánhúsuŏ)といい、薬用にする。
 日本では、子どもが この仲間の花の距を絡ませて引き合う、相撲遊びをする。

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