いぬびえ (犬稗) 

学名  Echinochloa crus-galli (=Panicum crus-galli)
日本名  イヌビエ
科名(日本名)  イネ科
  日本語別名  ノビエ、クサビエ、サルビエ
漢名  稗(ハイ,bai)
科名(漢名)  禾本(カホン,heben)科
  漢語別名  
英名  Barnyard grass, Cock's-foot, Chicken-panic-grass

2010/08/23 富山県小矢部市 (ハトムギ畑にて)


 イヌビエ属 Echinochloa(稗屬)の分類は、日中で おおむね次のように扱われている。
 
(『日本の野生植物Ⅰ』『中国高等植物図鑑』『中国雑草原色図鑑』などによる)

   コヒメビエ
(ワセビエ) E. colona(芒稷・光頭稗子)
         
熱帯アジア原産。『中国雑草原色図鑑』300 
   E. crus-galli 
     イヌビエ
(ケイヌビエ) var. caudata (E.caudata;長芒稗)
          
東アジア産、芒が長い。『中国本草図録』Ⅵ/2920。『中国雑草原色図鑑』301
     var. crus-galli ()
ヨーロッパ産。『中国雑草原色図鑑』300
     var. crus-pavonis (孔雀稗)
     var. frumentacea

        『中国本草図録』Ⅵ/2921(名を穇子とする。普通、穇子はシコクビエだが)
        → ヒエ E. utilis
     ミズビエ
(クサビエ) var. hispidula (E.hispidula;旱稷)
     var. mitis (無芒稗)
     ヒメイヌビエ var. praticola 
日本産
     var. zelayensis (西來稗)
   タイヌビエ E. oryzicola (E.phyllopogon, E.crus-galli var.oryzicola;
        稻稗) 
水田の雑草。『中国雑草原色図鑑』301
   ヒエ E. utilis (E.crus-galli var.frumentacea,E.frumentacea;湖南稗子)
         
中国原産の栽培種、日本でも古くから栽培
 ただし、以下の点に注意。
 牧野は、E. crus-galli var.crus-galli をイヌビエ
(サルビエ・ノビエ)とし、var. caudata をケイヌビエとする。
 日本では、世界で栽培されているヒエのうち、インドのヒエ E.frumentacea と、中国・日本のヒエ E.utilis とを、別種として区別する。しかし中国では、中国のヒエ(湖南稗子)を E. crus-galli var. frumentaea とする。
 イネ科 Poaceae(Gramineae;禾本科)については、イネ科を見よ。
 和名は、役に立たないヒエ。
 漢名の稗・稷については、ヒエを見よ。
 学名の種小名は「鶏の足」。
 
 『大戴礼』「夏小正」二月に、「時に、稊(てい。イヌビエ)を見て始めて収むる有り。〔を見て、而る後に始めて収むる有りとは、是れ小正を序(の)ぶるなり。小正の時を序ぶるや、皆是くの若きなり。稊とは豆実と為す所なり。〕」と。
 青森県三内丸山遺跡から多くのイヌビエが出土してして、縄文時代の重要な食料であった。

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