はえどくそう (蠅毒草)
学名 |
Phryma nana (P.leptostachya var.nana,
P.leptostachya subsp.asiatica, P.asiatica) |
日本名 |
ハエドクソウ |
科名(日本名) |
ハエドクソウ科 |
日本語別名 |
|
漢名 |
透骨草(トウコツソウ,tòugŭcăo) |
科名(漢名) |
透骨草(トウコツソウ,tòugŭcăo)科 |
漢語別名 |
接生草(jieshengcao)、毒蛆草(ドクショソウ,duqucao)、一馬草、老婆子針綫(ロウバシシンセン,laopozizhenxian)、粘人裙 |
英名 |
Lopseed |
2007/06/28 神代植物公園 |
|
|
2007/07/26 野川公園自然観察園 |
|
|
辨 |
ハエドクソウ科 Phrymaceae(透骨草 tòugŭcăo 科)には、世界に13属 約190種がある。
ミゾホオズキ属 Erythranthe(溝酸漿屬)
スズメノハコベ属 Microcarpaea(小果草屬) 熱帯&亜熱帯アジア・濠洲東北部に2種
スズメノハコベ M. minima(小果草・田基王)
本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・浙江・廣東・インドシナ・ヒマラヤ・インドに産
Mimulus(狗面花屬) 世界に7種
ハエドクソウ属 Phryma(透骨草屬)
|
ハエドクソウ属 Phryma(透骨草 tòugŭcăo 屬) には、東亞と北美に3種がある。
ハエドクソウ P. nana(P.leptostachya var.nana, P.leptostachya subsp.asiatica,
P.asiatica;透骨草)
アメリカハエドクソウ P. leptostachya(北美透骨草) 北美東部産
ナガバハエドクソウ P. oblongifolia(P.leptostachya subsp.oblongifolia,
P.leptostachya subsp.asiatica f.oblongifolia, P.humilis,
P.leptostachya var.humilis)
|
訓 |
和名は、むかし煮出した汁を蝿取紙に用いたことから。
「根ハ時ニ蠅ヲ殺スニ用フ、故ニ蠅毒草ノ和名アリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
説 |
北海道・本州・四国・朝鮮・華北・東北・陝甘・華東・兩湖・廣西・西南・チベット・ヒマラヤ・極東ロシアに分布。
植物体(とくに根)に殺虫成分を含む。 |
誌 |
中国では、ハエドクソウの全草・葉を毒蛆草と呼び 薬用にし、また殺蛆剤として用いる。
(なお、透骨草と呼ぶ中草藥については、ホウセンカの誌を見よ。)
日本では、ハエドクソウの根の絞り汁を滲ませて蝿取り紙として使う。 |
|