ほうせんか (鳳仙花) 

学名  Impatiens balsamina
日本名  ホウセンカ 
科名(日本名)  ツリフネソウ科
  日本語別名  ツマベニ・ツマクレナイ(爪紅)、ホネヌキ(骨抜)
漢名  鳳仙花(ホウセンカ,fengxianhua)
科名(漢名)  鳳仙花科
  漢語別名  鳳仙・鳳仙草・金鳳花、急性子、指甲草(シコウソウ,zhijiacao)・染指甲草・指甲花・水指甲、透骨草(トウコツソウ,tougucao)、海■{草冠に納}、旱珍珠、小桃紅、夾竹桃、小粉團、滿堂紅、
英名  Garden balsam
2006/09/07 法善寺 (長瀞)

 ツリフネソウ属 Impatiens(鳳仙花屬)については、ツリフネソウを見よ。
 和名は、漢名の音。別名の爪紅は、女の子の遊びで 赤い花の汁で爪を染めたことから。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』13(1806)鳳仙に、「ホウセンクハ通名 ツマグレナヰ古名 ツマベニ ツマネ肥前 ホネヌキ ツマグロ筑前 ツマグレ同上 トビシヤゴ豫州 ミヤコワスレ藝州 カウセンクハ南部」と。
 漢名は、「其の花、頭翅尾足、倶に翹翹然として鳳の状の如し(どこをとっても 鳳凰が高々と空を飛ぶ姿に似ている)、故に以て之に名づく」と。
 別名については、女人がその花及び葉を採って指の甲
(つめ)を包染するので指甲草などと言い、その実の形が桃の実に似ているので小桃紅などと言い、熟すと破裂するので急性子という(以上、本草綱目)
 中国(南部)・マレー半島・インドの原産。観賞用に栽培され、花の色・形がさまざまな品種が作られている。
 中国では、ほぼ全国で栽培。
 雌雄異熟。雌蕊に先立ち、雄蕊が熟す。
 中国では、全草を透骨草と呼び、根を鳳仙根と呼び、花を鳳仙花と呼び、種子を急性子と呼び、それぞれ薬用にする。『中薬志』Ⅱpp.321-323・Ⅲ192-202
 
 中国では、透骨草(トウコツソウ,tougucao)と呼ぶ生薬は古くから混乱しており、今日の初歩的な調査によっても基原植物は11科16種以上に及ぶ、という。すなわち、

   Speranskia tuberculata (地構葉・珍珠透骨草・竹格叉) 
トウダイグサ科
   ホウセンカ Impatiens balsamina (鳳仙花・鳳仙透骨草・指甲草)

の2種のほかに、次のようなものを含む。

   Clematis intricata (黄花鐵綫蓮・鐵綫透骨草) 
キンポウゲ科センニンソウ属
   Clematis aethusaefolia (驢斷腸・細葉鐵綫蓮) 
同上
   スズサイコ Cynanchum paniculatum(Pycnostelma paniculatum;徐長卿)
       
ガガイモ科カモメヅル属 『中国本草図録』Ⅳ/1806
   Gaultheria yunnanensis (滇白珠・小透骨草・滿山香)
 シラタマノキの同属異種
   カキドオシ Glechoma hederacea(連錢草)
   Incarvillea sinensis (角蒿・角蒿透骨草・羊角透骨草)
 ノウゼンカズラ科
   エゾノレンリソウ Lathyrus palustris(山黧豆)
   ハエドクソウ Phryma leptostachya(透骨草)
   Silene tatarinowii(Melandryum tatarinowii;脱骨草・山女婁菜)
   カナビキソウ Thesium chinense (百蕊草)
 ビャクダン科カナビキソウ属 
   クマツヅラ Verbena officinalis(馬鞭草)
   ツルフジバカマ Vicia amoena (山野豌豆・東北透骨草・落豆秧)
   クサフジ Vicia cracca (廣布野豌豆) 
   オオバクサフジ Vicia pseudo-orobus (假香野豌豆) 
 南宋の第3代皇帝 光宗(在位1189-1194)の李皇后は諱を鳳といったので、宮中ではこの花を好女兒花と呼んだという。(本草綱目) 
 
   夏よ夏よ鳳仙花ちらし走りゆく人力車夫にしばしかがやけ
   薄らかに紅く孱弱
(かよわ)し鳳仙花人力車(じんりき)の輪にちるはいそがし
   鳳仙花うまれて啼ける犬ころの薄き皮膚より秋立ちにけり
     
 (北原白秋『桐の花』1913)
 

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