わさび (山葵)

学名  Eutrema japonica (E.wasabi, Wasabia japonica)
日本名  ワサビ
科名(日本名)  アブラナ科
  日本語別名  ミズワサビ、サワワサビ
漢名  塊莖山萮菜(カイケイサンユサイ,kuàijīng shānyúcài)
科名(漢名)  十字花(ジュウジカ,shízìhuā)科
  漢語別名  
英名  Japanese horseradish, Wasabi
2011/04/15  長野県蓼科山

 ワサビ属 Eutrema(山萮菜 shānyúcài 屬)には、アジア・アメリカの温帯・亜寒帯に約10-40種がある。

  E. deltoideum(三角葉山萮菜)
四川・雲南・チベット・ヒマラヤ産 
  E. heterophyllum(E.obliquum, E.edwardsii;密序山萮菜・西北山萮菜)
         
四川・貴州・雲南・チベット・陝甘・西北・モンゴリア・中央アジア産 
  E. integrifolium(E.pseudocardifolium;全緣葉山萮菜)
中央アジア・シベリア産 
  ワサビ E. japonicum(Wasabia japonica;塊莖山萮菜)
  オオユリワサビ E okinosimense(Wasabia tenuis var. okinosimensis)
         
北海道(南西部)・本州(兵庫県以東の日本海側)・四国(徳島)産 
  E. salsugineum(Thellungiella salsuginea;鹽芥)
         
江蘇・内外蒙古・新疆・シベリア・中央アジア・北米産 
  E. scapiflorum(Pagaeophyton scapiflorum;單花薺)
青海・四川・雲南・チベット・ヒマラヤ産 
  ユリワサビ E. tenue(Wasabia tenuis;日本山萮菜)
  E. violifolium(Neomartinellaviolifolia;菫葉芥)
 湖南・雲貴産 
  E. yunnanense(山萮菜)
江蘇・浙江・兩湖・陝甘・四川・雲南産 
   
 アブラナ科 Brassicaceae(十字花 shízìhuā 科)については、アブラナ科を見よ。
 ワサビの語源に関る諸説について、『日本国語大辞典 第二版』を参照。  
 漢語で山葵はワサビではないと言い、山葵をワサビの意で用いるのは日本のみ。
 『本草和名』及び『倭名類聚抄』山葵に、「和名和佐比」と。
 日本産、全国の谷間に自生し、また渓流のワサビ田に栽培する。
 調味料の粉わさび・練わさびの原料とするものは、ワサビではなくワサビダイコン、つまりホースラディッシュ。

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ ナス オクラ ブルーベリー コマツナ ソバ ナシ 農産譜index