めろん (メロン)
学名 |
Cucumis melo (C.bisexualis, C.dudaim) |
日本名 |
メロン |
科名(日本名) |
ウリ科 |
日本語別名 |
マスクメロン |
漢名 |
甜瓜(テンカ,tiánguā) |
科名(漢名) |
葫蘆(コロ,húlu)科 |
漢語別名 |
香瓜(コウカ,xiāngguā)、果瓜(カカ,guǒguā)、白蘭瓜、網紋瓜 |
英名 |
Melon, Muskmelon, Cantaloupe, Honeydew |
辨 |
メロン Cucumis melo(甜瓜 テンカ,tiánguā)は、果実を食用にする キュウリ属 Cucumis(黃瓜 huángguā 屬)の栽培植物の一。
北アフリカ~中近東~インドの原産、ca.B.C.2000栽培化。
早くから広くユーラシア東西に伝播し、ヨーロッパに入った西洋系メロンと、中国に入った東洋系メロン(ウリ)に分れた。
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Cucumis melo には、世界に約40の変種があり、きわめて変化に富む。
その代表的なものは、
(東洋系メロン)
ツケウリ var. utilissimus
シロウリ(ツケウリ) 'Albus'(C.melo var.conomon;
菜瓜,サイカ,càiguā・越瓜.エツカ,yuèguā;
E.Oriental pickling melon)
マクワ var. makuwa(甜瓜,テンカ,tiánguā・香瓜,コウカ,xiāngguā)
(西洋系メロン)
ザッソウメロン(オノラバエ・ヒトラバエ・ノバエ・クソウリ・ニガウリ)
var. agrestis(ssp.agrestis, f.agrestis;馬泡瓜)
果実はウズラ乃至アヒルの卵大、世界各地に分布。日本には弥生時代に入る
イボメロン var. cantalupensis(E.Cantaloupe) ヨーロッパ産
マンゴーメロン var. chito(E.Mango melon, Garden melon)
ザクロメロン var. dudain(E.Pomegranate melon, Queen Anne's pocket melon)
ヘビメロン var. flexuosus(菜瓜;E.Snake melon, Serpent melon)
フユメロン var. inodorus(E.Winter melon, Casaba melon)
モモルディカメロン(ババゴロシ・バアウリ・シマウリ) var. momordica(
老太婆瓜(lăotàipóguā)・酥瓜(ソカ,sūguā)・太湖香瓜)
果肉は粉質でさくさくと柔かい。漢名は、だからお婆さんでも食える、と。
日本では平安時代に栽培、今は八丈島・福江島で栽培。
アミメロン(マスクメロン・ネットメロン・ジャコウウリ) var. reticulatus(
網紋瓜,モウモンカ,wăngwénguā;
E.Netted muskmelon, Nutmeg muskmelon, Persian melon)
var. indorus(var.saccharinus;哈密瓜,ハミカ,hāmìguā) 新疆哈密地区特産
哈密瓜とは、品種名ではなく、幾つかのメロンの変種とそれらの雑種からなる
180以上の品種群の総称。A.D.1c.の記録がある。
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キュウリ属 Cucumis(黃瓜 huángguā 屬)については、 キュウリ属を見よ。 |
訓 |
英名 Muskmelon は、果肉に麝香 musk 性の芳香を持つことから。 |
説 |
日本・中国に入った東洋系メロン、すなわち古い時代のウリ(瓜)については、マクワ・シロウリを見よ。 |
日本に西洋系のメロンが入ったのは、19世紀後半以降。
高級メロンのアミメロンは、1925年にイギリスから入り、今日も改良品が好まれている。
比較的安価のプリンスメロンは、マクワとイボメロンの雑種、1961年日本で作られた。 |
誌 |
中国では、果柄を甜瓜蔕と呼び、種子を甜瓜子と呼び、薬用にする。 『(修訂) 中葯志』III/598-603 |
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