かしゅういも (何首烏芋)

学名  Dioscorea bulbifera f. domestica(cv. Domestica)
日本名  カシュウイモ
科名(日本名)  ヤマノイモ科
  日本語別名  ケイモ
漢名  黃獨(コウドク,huángdú)
科名(漢名)  薯蕷(ショヨ,shŭyù)科
  漢語別名  黃藥子(コウヤクシ,huangyaozi)、零餘子(レイヨシ,lingyuzi)薯蕷・零餘薯、黃狗頭、雷公薯、土芋、綿萆薢、萆薢
英名  Air potato, Aerial yam, Potato yam
2007/08/13 薬用植物園
2007/10/08 同上

 ニガカシュウ(苦何首烏) D. bulbifera(黃獨)の栽培品。
 ニガカシュウは、ヤマノイモ属の基準種。広く本州(関東以西)・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・浙江・江西・福建・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・チベットから、マレーシア・インド・オーストラリア・アフリカ・熱帯アメリカに分布する。大きなむかごを食用にするが、芋は苦く食用には手間がかかる。
 ヤマノイモ属 Dioscorea(薯蕷屬)については、ヤマノイモ属を見よ。
 和名は、根茎がカシュウに似ていることから。
 『本草和名』赭魁一名土卵一名黃獨一名土芋に、「和名為乃止々岐」と。
 『大和本草』に、「黃獨{ケイモ}」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)土芋に、「ケイモ カシユウイモ カシユウ
東国 ゼツプ遠州 ゼンブ相州常州 ベンケイイモ仙台 ナリイモ」と。
 栽培品カシュウイモは、漢土原産。ニガカシュウに比べて珠芽(零餘子、むかご)が大きく、大きいものは1つ2kgにもなるという。またニガカシュウの芋が苦いのに対し、イモにも苦味がない。
 なお、日本には 雄株はない、という。
 カシュウイモは、扁球形の根茎と 葉腋につく大きなむかごを、食用にする。ただし牧野は「煮て食用とするがうまくない」と。
 薬用については、ヤマノイモの誌を見よ。

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