辨 |
ヤブラン属 Liriope(山麥冬 shānmàidōng 屬)には、東アジアに8種がある。
L. graminifolia (禾葉土麥冬)
L. kansuensis (甘肅土麥冬・甘肅麥冬・甘肅山麥冬)『全國中草藥匯編 上』pp.406-408
L. longipedicellata (長梗土麥冬)
ヒメヤブラン L. minor (矮小山麥冬・小麥冬)『全國中草藥匯編 上』pp.406-408
ヤブラン L. muscari(L. platyphylla;闊葉山麥冬)『全國中草藥匯編 上』pp.406-408
園芸品種に、フイリヤブラン cv. 'Variegata'がある。
コヤブラン L. spicata (L.gracilis;山麥冬・土麥冬・大麥冬・大葉麥冬・假麥冬・野韮菜;
E.Creeping liriope) 日本・朝鮮・中国・臺灣・ベトナム産
『中国本草図録』Ⅳ/1933 『全國中草藥匯編 上』pp.406-408
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ヤブラン属 Liriope(山麥冬屬)は、かつてジャノヒゲ属 Ophiopogon(沿階草屬)とともにユリ科 ヤブラン亜科 Ophiopogonoideaeに属せられてきた(この亜科はヤブラン科 Ophiopogonaceae とされたこともある)が、APG三版でキジカクシ科 Asparagaceae(天門冬 tiānméndōng 科)に改められた。 |
訓 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)に、「麦門冬 ヤマスゲ延喜式和名鈔 ヤブラン ムギメシバナ勢州 カウガイサウ加州」と。ジャノヒゲを参照。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮(南部)・華東・湖南・兩廣・四川・貴州に分布。 |
誌 |
薬用については、ジャノヒゲ Ophiopogon japonicus(沿階草)を見よ。 |