しゃが (射干)
学名 |
Iris japonica |
日本名 |
シャガ |
科名(日本名) |
アヤメ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
蝴蝶花(コチョウカ,húdiéhuā) |
科名(漢名) |
鳶尾(エンビ,yuānwĕi)科 |
漢語別名 |
萹竹根(ヘンチクコン,biānzhúgēn) |
英名 |
Putchock, Fringed iris |
2007/04/13 清瀬市中里 |
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2006/05/05 神代植物公園 |
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2008/04/15 小石川植物園 |
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2005/06/09 跡見学園女子大学新座キャンパス |
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辨 |
アヤメ属 Iris(鳶尾 yuānwĕi 屬)の植物については、アヤメ属を見よ。 |
訓 |
和名シャガは、漢語の射干(ヤカン,yègàn)の、漢土における俗読み shègān の、日本における訛り。ただし、漢名を射干という植物はヒオウギ Belamcanda chinensis であり、シャガではない。したがって、Iris japonica を「しゃが」と呼び、「射干」と書くのは、音義ともに本来は不当。 |
『大和本草』に、「蝴蝶花(シヤガ)」と。 |
説 |
華東・陝甘・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南に分布。
日本では本州・四国・九州に分布、すべて三倍体で結実しない(漢土の自生品は結実する)。
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ヨーロッパには1696年に入った。 |
誌 |
中国では、全草・根茎を萹竹根(ヘンチクコン,biānzhúgēn)と呼び薬用にする。『全国中草葯匯編』上/564-565 |
日本ではイチハツとともに、俗に 藁屋根に植えると大風を防ぐ(ないしは火を防ぐ)と信じられた。
『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、「鳶尾(しやが) 末。うすあさぎ色、あやめのごとし」と、また「筋鳶尾 末。花形しやかのことく葉ニ白筋あり」と。 |
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