いちはつ (一八) 

学名  Iris tectorum
日本名  イチハツ 
科名(日本名)  アヤメ科 
  日本語別名  アヤメ、コヤスグサ
漢名  藍蝴蝶(ランコチョウ,lanhudie)
科名(漢名)  鳶尾(エンビ,yuanwei)科
  漢語別名  鳶尾、烏園、扁竹葉、燕子花、搜山狗、中搜山虎、蛤蟆七、蜞馬七、冷水丹、豆豉葉、鴨屁股、土知母
英名  Roof iris, Crested iris
2007/05/03 薬用植物園

 近縁種に、シャガヒメシャガがある。
 俗に、ニオイアヤメを「いちはつ」と呼ぶことがあるが、別種。
 アヤメ属 Iris(鳶尾屬)の植物については、アヤメ属を見よ。
 和名は、アヤメ類で最初に花開く(一初)ことから、という。一八と書くのは、末広がりの縁起を担いだ語呂合わせ。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)鳶尾に、「和名古夜須久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』13(1806)鳶尾に、「イチハツ ヤツハシ薩州」と。
 漢名はその形から。烏園も、正しくは烏鳶であろう(本草綱目)ただし、本草綱目は、この草のどこがどのように鳶に似ているのかは、記していない。
 鳶は、タカ科の鳥トビ
(トンビ) Milvus migrans。
 種小名 tectorum(屋根の、屋根に生える)は、日本でよく藁屋根に植えたことから。
 中国中部からミャンマー北部原産。日本には古く入る。
 日当たりと水はけのよい場所を好み、乾燥にも耐える。
 中国では、根茎(鳶尾根・鳶頭)を薬用にする。
 俗に 藁屋根に植えると大風を防ぐ(ないしは火を防ぐ)と信じられた。そのじつは、よく地下茎を張り巡らして、藁屋根の崩壊を予防することからか、という。
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「一八 春末夏初。一初共いふ。花形杜若のごとく、六やうのやうニミゆる。白むらさきの二種あり」と。

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