はまおもと (浜おもと)

学名  Crinum asiaticum var. japonicum
日本名  ハマオモト
科名(日本名)  ヒガンバナ科
  日本語別名  ハマユウ(浜木綿)
漢名   
科名(漢名)   
  漢語別名   
英名   
2004/07/06   所沢市城 (栽培)
2008/08/22 神奈川県立城ヶ島公園
 ハマオモト属 Crinum(文殊蘭 wénshūlán 屬)には、世界の熱帯・亜熱帯に約65-110種がある。

  エンレイハマオモト C.× amabile (紅花文殊蘭) インド原産
  C. americanum (美洲文殊蘭・北美文殊蘭)
  ハマオモト
(広義) C. asiaticum
    オオハマオモト var. asiaticum(亞洲文殊蘭)
インド洋・東南アジア・太平洋産
    ハマオモト var. japonicum(C.maritimum)
    var. pedunculatum
ニューギニア・濠洲東北部・太平洋産
    タイワンハマオモト
(オガサワラハマユウ) var. sinicum(C.gigas;文殊蘭・羅裙帶)
        
『中国本草図録』Ⅵ/2945
  アフリカハマユウ C. bulbispermum
  インドハマユウ C. latifolium (西南文殊蘭)
  ナガバハマオモト C. longifolium (長葉文殊蘭)
  モモイロハマオモト C. moorei (寛葉文殊蘭)
  C. natans
アフリカ西部産、水生植物
  C. pedunculatum
濠洲産
  クリナム・パウエリー C. × powellii
  C, purpurascens
    
 ヒガンバナ科 Amaryllidaceae(石蒜 shísuàn 科)については、ヒガンバナ科を見よ。
 「和名ハ海濱ニ生ジ形狀おもとニ似タルヲ以テ名ク、又はまゆふハ通常濱木綿ト書シ、其層ナリ卷テ僞莖ヲ成セル白色葉鞘ニ基ヅキシ名ナリ、而ルヲ其花恰モ白幣ヲ掛ケタル如キ故名クト解スルハ非ナリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。なお、木綿(ゆう)についてはコウゾの誌を見よ。
 『大和本草』に、「濱木綿(ユフ) ヲモトニ似タリ、俗名ニハマヲモトトモ云」と。  
 本州(三浦半島以南)・四国・九州・琉球・朝鮮に分布。
 『万葉集』に、

   み熊野の 浦の浜木綿 百重
なす 心は念(も)へど 直(ただ)にあはぬかも
      
(4/796,柿本人麻呂。葉が幾重にも重なることから、百重(ももへ)を導く。
          今日では、み熊野のハマユウは天然記念物。)


 西行
(1118-1190)『山家集』に、

   みくまのの はまゆふおふる うらさびて 人なみなみに とし
(年)ぞかさなる
 
 三重県・宮崎県の花。



跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クマタケラン ハス カキツバタ ヒメカンゾウ ヒレアザミ ハス 跡見群芳譜トップ 花卉譜index