辨 |
オモト属 Rohdea(萬年靑 wànniánqīng 屬)には、東アジア~インドに約20種がある。
オモト R. japonica(R.sinensis;萬年靑)
サツマオモト var. latifolia
R. watanabei 臺灣の山地に分布
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キジカクシ科(クサスギカズラ科) Asparagaceae(天門冬 tiānméndōng 科)については、キジカクシ科を見よ。 |
訓 |
「和名ハ大本ノ意ニシテ畢竟其粗大ナル株ヲ表現セシメシ名ナルベシ」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
説 |
本州(関東以西)・四国・九州・河南・山東・華東・湖北・兩廣・西南の暖温帯の林床に分布。
福井県敦賀市の自生地は、国指定の天然記念物。 |
誌 |
中国では、根茎・全草を薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.34-35 |
日本では室町時代から観葉植物として鉢植えされだし、江戸時代に入ると元禄年間ごろから園芸品種が作られ、のち爆発的に流行した。寛永5年(1852)と明治15年には、売買が禁止されるに至ったほど。 |
厚ら葉のなかにこもりて万年青の実紅(あか)きころほひ時雨ふりけり
(1941,齋藤茂吉『霜』)
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