あやめ 

学名  Iris sanguinea(I. sibirica var. orientalis, I. orientalis)
日本名  アヤメ
科名(日本名)  アヤメ科
  日本語別名  ハナアヤメ
漢名  溪蓀(ケイソン,xisun)
科名(漢名)  鳶尾(エンビ,yuanwei)科
  漢語別名  豆豉草、下搜山
英名  Flag
2008/07/24 長野県蓼科山

 西日本の中国・四国・九州には、タレユエソウ(誰故草)・エヒメアヤメと呼ぶ小型のものがあり、愛媛県の県花。
 アヤメ・ヒオウギアヤメノハナショウブカキツバタは、花の色・形がよく似ている。
 アヤメ属 Iris(鳶尾屬)の植物については、アヤメ属を見よ。
 和名アヤメは文目の意、葉が並んだようすから、という。しかし、あやめの語源には他にも多説があり、定まらない。
 (ただし、むかし「あやめ」と呼んだものはショウブであるから、「あやめ」の語源はショウブに関わる。)
 日本語のあやめという言葉の歴史は、ややこしい。
 1.〔
(漢字)菖蒲=(音)あやめ=(意味)ショウブ〕 むかし「あやめ」という言葉は ショウブ Acorus calamus を意味していた。『万葉集』『本草和名』『倭名類聚抄』などでは、これを菖蒲・昌蒲と書き、「あやめ」「あやめくさ」と読んでいた。
 2. 室町時代には、はなしょうぶ・花あやめという言葉が用いられ始めたが、これはノハナショウブ或はハナショウブであろうという。
 3.〔菖蒲=しょうぶ=ショウブ〕〔花菖蒲=はなしょうぶ=アヤメ〕 江戸時代になると「あやめ」という言葉は使われなくなり、ショウブは「菖蒲
(しょうぶ)」と、アヤメは「花菖蒲(はなしょうぶ)」と呼び分けられた。
 
   一方、江戸時代には、ハナショウブが、盛んに栽培されるようになった。 
 3.〔菖蒲=しょうぶ=ショウブ〕〔あやめ=アヤメ〕 18世紀に入ると、一般にアヤメ属の植物を「あやめ」と通称するようになった。

 今日では、植物学上のアヤメを「あやめ」と言うのが原則だが、ゆれがあり、たとえば有名な潮来
(いたこ)の「あやめ」はハナショウブである。
 日本(北海道・本州・四国・九州)・朝鮮・中国(東北・内蒙古・貴州)・シベリアに分布。
 一般的な通念とは異なって、水はけのよい向陽地を好み、乾燥にも強い。
 埼玉では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
 中国では、根茎・根を薬用にする。
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「紫あやめ・白あやめ・柿あやめ」が載る。

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