はなしょうぶ (花菖蒲) 

学名  Iris ensata (I. ensata var. hortensis)
日本名  ハナショウブ 
科名(日本名)  アヤメ科
  日本語別名  ハナアヤメ
漢名  花菖蒲(カショウホ,huāchāngpú)
科名(漢名)  鳶尾(エンビ,yuānwĕi)科
  漢語別名  
英名  Japanese iris
2005/06/13 跡見学園女子大学新座キャンパス

 ハナショウブは、ノハナショウブ I. ensata var. spontanea(玉蟬花) の園芸品種、日本で江戸時代から開発されてきた。
 基本種名 I. ensata は、そのような一園芸品種に対してつけられたもの。var. spontanea
(野生の)に対して、var. hortensis(庭園に栽培する)とすることがある。
 アヤメ属 Iris(鳶尾 yuānwěi 屬)の植物については、アヤメ属を見よ。
 ショウブとアヤメの呼称の問題については、アヤメを見よ。
 日本原産。
 はなしょうぶ(花菖蒲)という言葉は、平安末にはあったらしい。西行(1118-1190)『山家集』に、

   櫻ちる やどをかざれる あやめをば はなさうぶとや いふべかるらん
     (「高野の中院と申所に、あやめ葺きたる房の侍けるに
      櫻のちりけるがめづらしくおぼえて、よみける」)

 ただし、ここに「あやめ」とはショウブを指す。菖蒲は、「さうぶ」と読んだ。
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「花菖蒲るひ」が載る。
 『大和本草』に、「花菖蒲(ハナシヤウブ)」と。

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