さるなし (猿梨) 

学名  Actinidia arguta var. arguta
日本名  サルナシ
科名(日本名)  マタタビ科(サルナシ科)
  日本語別名  ハシカズラ、イカダムスビ、コクワ、シラクチ・シラクチヅル、ミズヅル、ヤブナシ
漢名  軟棗獼猴桃(ナンソウビコウトウ, ruănzăo míhóutáo)
科名(漢名)  獼猴桃(ビコウトウ,míhóutáo)科
  漢語別名  軟棗子(ナンソウシ,ruănzăozĭ)、藤瓜(トウカ,tenggua)、獼猴梨
英名  Tara vine
2007/04/10 小石川植物園

2007/05/12 野草園

2010/05/28神代植物公園

2004/08/11 野草園

2018/08/26 茅野市  

 Actinidia arguta には、次のような種内分類群がある。

  サルナシ var. arguta(軟棗獼猴桃)
    サビサルナシ f. rufinervis
  ウラジロマタタビ var. hypoleuca 本州(関東以西)・四国・九州産
  var. nervosa(凸脈獼猴桃)
  var. purpurea(紫果獼猴桃)
  var. giraldii(陝西獼猴桃)
  var. cordifolia(心葉獼猴桃)
   
 マタタビ属 Actinidia(獼猴桃 míhóutáo 屬)の植物については、マタタビ属を見よ。
 日本では、深江輔仁『本草和名』(ca.918)獼獲に、「和名之良久知」と。源順『倭名類聚抄』(ca.934)獼猴桃に、「和名之良久知、一云古久波」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)29獼猴桃に、「シラクチ和名鈔紀州奥州 コクハ紀州 コクヲウ同上 コクハ南部 ヤマナシ ヤブナシ濃州 チンピラリ上州 リンロク同上 ナシカヅラ薩州 ゴツカウ同上 カナカヅラ藝州広島 ヲモリコブノコ阿州 ニキヤウ羽州」と。
 果実は広楕円形、先は尖らない。一部の葉が白変することはない。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・極東ロシア・遼寧・吉林・黑龍江・華北・山東・安徽・浙江・雲南に分布。
 果実は生食または果実酒に。蔓は、腐りにくいので吊橋や筏の材とした。
 根・果を薬用にする。

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