さるなし (猿梨) 

学名  Actinidia arguta var. arguta
日本名  サルナシ
科名(日本名)  マタタビ科(サルナシ科)
  日本語別名  ハシカズラ、イカダムスビ、コクワ、シラクチ・シラクチヅル、ミズヅル、ヤブナシ
漢名  軟棗獼猴桃(ナンソウビコウトウ, ruănzăo míhóutáo)
科名(漢名)  獼猴桃(ビコウトウ,míhóutáo)科
  漢語別名  軟棗子(ナンソウシ,ruănzăozĭ)、藤瓜(トウカ,tenggua)、獼猴梨
英名  Tara vine
2007/04/10 小石川植物園

2007/05/12 野草園

2010/05/28神代植物公園

2023/07/19 シミック八ヶ岳薬用植物園 

2018/08/26 茅野市 (野生)  

 Actinidia arguta には、次のような種内分類群がある。

  サルナシ var. arguta(軟棗獼猴桃)
    サビサルナシ f. rufinervis
  ウラジロマタタビ var. hypoleuca 本州(関東以西)・四国・九州産
  var. nervosa(凸脈獼猴桃)
  var. purpurea(紫果獼猴桃)
  var. giraldii(陝西獼猴桃)
  var. cordifolia(心葉獼猴桃)
   
 マタタビ属 Actinidia(獼猴桃 míhóutáo 屬)の植物については、マタタビ属を見よ。
 『本草和名』獼獲に、「和名之良久知」と。
 『倭名類聚抄』獼猴桃に、「和名之良久知、一云古久波」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』29 獼猴桃に、「シラクチ
和名鈔紀州奥州 コクハ紀州 コクヲウ同上 コクハ南部 ヤマナシ ヤブナシ濃州 チンピラリ上州 リンロク同上 ナシカヅラ薩州 ゴツカウ同上 カナカヅラ藝州広島 ヲモリコブノコ阿州 ニキヤウ羽州」と。
 果実は広楕円形、先は尖らない。一部の葉が白変することはない。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・極東ロシア・遼寧・吉林・黑龍江・華北・山東・安徽・浙江・雲南に分布。
 果実は生食または果実酒に。蔓は、腐りにくいので吊橋や筏の材とした。
 中国では、シナサルナシの根・果実を獼猴桃(ビコウトウ,míhóutáo)と呼び薬用にし、またサルナシの根・果実を薬用にする。 
『全国中草葯匯編』上/795 
 

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ モクゲンジ イチイ アブラチャン タチバナ イロハカエデ 樹木譜index