ねじき (捩木)
学名 |
Lyonia ovalifolia var. elliptica |
日本名 |
ネジキ |
科名(日本名) |
ツツジ科 |
日本語別名 |
カシオシミ、ヌリバシ |
漢名 |
小果珍珠花(ショウカチンジュカ, xiăoguŏ zhēnzhūhuā) |
科名(漢名) |
杜鵑花(トケンカ,dùjuānhuā)科 |
漢語別名 |
綟木・棙木(レツボク,lièmù)、小果南燭(ショウカナンショク,xiăoguŏ nánzhú)、白心木(ハクシンボク,baixinmu) |
英名 |
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2024/03/03 植物多様性センター |
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2009/04/09 神代植物公園 |
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2024/05/02 同上 |
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2024/05/24 同上 |
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2007/06/28 神代植物公園 |
2009/10/29 同左 |
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2023/12/03 薬用植物園 |
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辨 |
ネジキ属 Lyonia(珍珠花 zhēnzhūhuā 屬)には、東&東南アジア・ヒマラヤ及び北米東部に約35-38種がある。
L. ovalifolia
ヒマラヤネジキ var. ovalifolia(珍珠花・米飯花・南燭・烏飯草・飽飯花・牛筋)
臺灣・福建・湖南・兩廣・四川・貴州・雲南・インドシナ・チベット・ヒマラヤ・シッキム産
『雲南の植物』146
ネジキ var. elliptica(L.neziki, L.elliptica;綟木・小果珍珠花・白心木)
var. hebecarpa(毛果珍珠花) 江蘇・安徽・浙江・兩廣・四川・貴州・雲南産
var. lanceolata(陜葉珍珠花・狹葉南燭) 『中国本草図録』Ⅶ/3270
var. rubrovenia(L.rubrovenia;紅脈珍珠花) 兩廣・ベトナム産
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ツツジ科 Ericaceae(杜鵑花 dùjuānhuā 科)については、ツツジ科を見よ。 |
訓 |
漢名について: 従来 Lyonia ovalifolia の種名を南燭(ナンショク,nánzhú)とし、Lyonia の属名を南燭屬としてきた。しかし歴代の本草書が記載してきた南燭は、スノキ属のシャシャンボ Vaccinium bracteatum である。よって、ここに Lyonia と L.ovalifolia の名を改める、という(『植物智』珍珠花条)。 |
漢名の綟木・棙木(レツボク,lièmù)は、木の幹がねじ(戻)れることから。和名のネジキも同。
なお、綟・棙の字は普通は レイ,lì と読むが、この場合は レツ,liè と読む。 |
「幹ハ通常囘捩スルノ態アリ、故ニ捩ぢ木ノ和名アリ。新枝ハ能ク赤色ヲ呈スルヲ以テ又塗り箸ノ一名アリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。」 |
小野蘭山『本草綱目啓蒙』31 に、綟木は「ネヂキ ネヂノキ丹後 アカネヂ若州 アカヅネ泉州 ツメアカ カスギ カシヲシギ共同上 カシヲズミノキ京 ヌリデ江州 カツヲシミ三才図絵 カスヲシ播州 カズヲシミ薩州 カシヲノキ城州岩倉 ハセワセ同上 カセホセ同州上加茂 サルノサイバシ同上 サルナメシ水戸 サルメラカシ肥前 サルスベリ伊州 カセウシギ大和本草 カシモドキ備前 カスウギ能州 ヌクヌクノキ アサメノキ共同上 メシツブノキ京 メシツブノハナ同上 シヤウジノキ越後 ヌリバシ勢州 キツネノヌリバシ江州 ハトノアシ備中 アカメ」と。 |
説 |
本州(山形岩手以南)・四国・九州・臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南に分布。 |
誌 |
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