なつつばき (夏椿) 

学名  Stewartia pseudo-camellia
日本名  ナツツバキ
科名(日本名)  ツバキ科
  日本語別名  シャラノキ、サルスベリ
漢名  
科名(漢名)  
  漢語別名  
英名  
2004/05/21 跡見学園女子大学新座キャンパス
2005/06/06 同上

2006/11/04 薬用植物園
2006/11/15 学内

 ナツツバキ属 Stewartia(紫莖屬)には、世界に8種がある。
   S. gemmata(天目紫莖)
   ヒメシャラ S. monadelpha
   ナツツバキ(シャラノキ) S. pseudo-camellia
   ヒコサンヒメシャラ S. serrata(S.sericea,S.epitricha)
 日本(本州丹沢山地以西・四国・九州)・朝鮮(済州島)に分布
   S. sinensis(紫莖) 
 ツバキ科 Theaceae(山茶科)については、ツバキ科を見よ。
 和名ナササバキは、6-7月にツバキに似た白い花を咲かせるところから。シロバナナツツバキとも呼ばれることがある。
 シャラノキの称謂は、日本でこの木を、仏教経典に出る娑羅双樹(シャラソウジュ・サラソウジュ)と間違えたことから。『和漢三才図会』
(1712)
 サルスベリの別名は、樹幹が滑らかなことから。ただし、標準和名をサルスベリと言うものは別種。
 日本(本州福島新潟以西・四国・九州)・朝鮮(南部)に分布。
 日本では、本種を沙羅双樹と誤認したことから、しばしば寺院に植えられている。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「辛夷(こぶし)のるひ」に、「しやら双じゆ 葉ハ榎ニにて、花白く、大りん。つばき花形なり。花ハ一日也。朝 咲たる花、夕ニしぼむ。其次の花、明日又咲て段々也」と。

   いにしへも今のうつつも悲しくて沙羅雙樹のはな散りにけるかも
   白たへの沙羅の木
(こ)の花くもり日のしづかなる庭に散りしきにけり
     
(1925,斎藤茂吉『ともしび』)
   沙羅の花ここに散りたり夕ぐれの光ののこる白砂
(しろすな)のうへ
     (1930円通寺にて,斎藤茂吉『たかはら』)
   沙羅雙樹芽ぶかむとする山のうへに一日
(ひとひ)を居りていにしへおもほゆ
     (1933,斎藤茂吉『白桃』)

       また立ちかへる水無月の
       歎きをたれにかたるべき。
       沙羅のみづ枝に花さけば、
       かなしき人の目ぞ見ゆる。
          
芥川龍之介「相聞三」(1925)
 

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