むれすずめ (群雀) 

学名  Caragana sinica (C. chamlagu)
日本名  ムレスズメ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  
漢名  錦鷄兒(キンケイジ,jĭnjīér)
科名(漢名)  豆(マメ,dòu)科
  漢語別名  娘娘袜(ジョウジョウバツ,niangniangwa)、群雀、鐡掃帚、豹皮鞭、鵝根刺、醬瓣子
英名  Chinese pea tree
2007/04/10 小石川植物園

2006/04/15 神代植物公園
2007/06/19 小石川植物園

 ムレスズメ属 Caragana(錦鷄兒 jĭnjīér 屬)は、中国・ヒマラヤ・中央・西アジア・東ヨーロッパの温帯に、約80種がある。

  オオムレスズメ C. arborescens(樹錦鷄兒・金鷄兒・蒙古錦鷄兒・骨擔草)
         
 遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・シベリア・中央アジア産。『中国本草図録』Ⅸ/4187
  C. brevifolia(短葉錦鷄兒)
  C. camilli-schneideri(北疆錦鷄兒・新疆錦鷄兒)
  C. changduensis(藏錦鷄兒)
  C. erinacea(川西錦鷄兒)
  C. franchetiana(雲南錦鷄兒)
 『雲南の植物Ⅰ』145・『中国本草図録』Ⅷ/3653
  C. frutex(黄刺條・金雀花)
  C. intermedia(中間錦鷄兒・棒條・檸條)
 『中国本草図録』Ⅲ/1202
  C. jubata(鬼箭錦鷄兒・鬼見愁・浪麻)
 『雲南の植物Ⅰ』146・『中国本草図録』Ⅸ/4188
  C. korshinskii(檸條錦鷄兒・檸條)
  C. laveillei(毛常葉錦鷄兒)
  C. leucophloea(白皮錦鷄兒)
 『(修訂) 中葯志』V/373
  C. manshurica(東北錦鷄兒)
  コバノムレスズメ C. microphylla(小葉錦鷄兒・檸鷄兒果)
         
華北・東北・山東・陝甘・モンゴリア・シベリア産 『中国本草図録』Ⅲ/1203
  C. nubigena(粗莖麗豆)
 『雲南の植物Ⅰ』147
  C. opulens(甘蒙錦鷄兒)
  C. pekinensis(北京錦鷄兒) 『中国本草図録』Ⅸ/4189
  C. polourensis(崑崙錦鷄兒)
  C. pygmaea
  C. rosea(紅花錦鷄兒・金雀兒・黄枝條) 
『中国本草図録』Ⅱ/0614
  ムレスズメ C. sinica(C.chamlagu;錦鷄兒)
  C. spinifera(多刺錦鷄兒)
  C. stenophylla(狹葉錦鷄兒)
  C. tangutica(甘靑錦鷄兒)
  C. tibetica(川靑錦鷄兒・西藏錦鷄兒)『中国本草図録』Ⅷ/3654
  C. versicocor(變色錦鷄兒) 
   
 マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。
 
 河北・陝西・華東・兩湖・四川・貴州・雲南の原産、観賞用に栽培する。
 日本には文化年間
(1804-1818)に渡来。
 中国では、花(金雀花)と根・根皮(金雀根)を薬用にする。また、ムレスズメ属のいくつかの植物を薬用に利用する。『中薬志Ⅲ』p.417 『全国中草葯匯編』上/887-889

 陝西・湖南・四川では、ムレスズメ及び C.leucophloea(白皮錦鷄兒)の根皮を白蘚(ハクセン, báixiăn)として薬用にする。ただし、白蘚の正品は、Dictamus dasycarpus(白蘚・白羶・八股牛)の根皮である。
『全國中草藥匯編』上/302
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)白鮮に、「和名比都之久佐」と。源順『倭名類聚抄』(ca.934)白蘚に、「和名比豆之久佐」と。


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