もみじいちご (紅葉苺) 

学名  Rubus palmatus var. coptophyllus (R. coptophyllus)
日本名  モミジイチゴ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  キイチゴ、アワイチゴ(粟苺)、サガリイチゴ
漢名  懸鉤子(ケンコウシ,xuángōuzĭ)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiángwēi)科
  漢語別名  槭葉苺(シュクヨウバイ,qìyèméi)
英名  Bramble
2008/01/10 神代植物公園

2007/03/29 神代植物公園
2024/03/30 武蔵村山市岸 
2008/04/15 小石川植物園

2006/04/16 薬用植物園
2006/05/06 同上 2007/05/10 同上

2017/07/06 茅野市米沢

 Rubus palmatus には、次のような種内分類群を区別することがある(ex. YList)が、変異は連続的であるとして区別しないこともある(ex.『日本の野生植物』)。

  モミジイチゴ(広義) Rubus palmatus(懸鉤子・槭葉苺)
    モミジイチゴ(標準) var. coptophyllus
      モミジイチゴ(狭義) f. coptophyllus
      ヤエノモミジイチゴ f. coronarius
山形県・神奈川県産
      トゲナシモミジイチゴ f. inermis
石川県産
    ナガバモミジイチゴ var. palmatus
多く西日本に産
    ヤクシマキイチゴ var. yakumontanus
屋久島産
    
 なお、中国ではゴショイチゴ R. chingii(R.officinalis; 掌葉覆盆子)のシノニムとして扱う(『植物智』)。  
 キイチゴ属 Rubus(懸鉤子 xuángōuzĭ 屬)の植物については、キイチゴ属を見よ。
 「和名もみぢ苺ハ其葉形ニ由リシ稱呼ナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。
『大和本草』苺に、「キイチコハ懸鉤子ナルヘシ、性怜悧、老人虛怜ノ人、不食」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14 懸鉤子に、「キイチゴ
木本ナリ。又実ノ色黄ナリ。コノ二ツヲカネテ名ク カナイチゴ泉州 ツルキイチゴ木本ナレトモ枝タレテツルノ如キユヱ名ク サガリイチゴ豫州播州 ホゞロイチゴ備後」と。
 漢名懸鉤子(ケンコウシ,xuángōuzĭ)は「莖ニ刺多クシテ衣服ニカゝル、故ニ懸鉤ト名ク」(『本草綱目啓蒙』)。槭葉苺(シュクヨウバイ,qìyèméi)は葉の形がカエデ(槭)に似ることから。
 北海道・本州(中部以東)・朝鮮に分布。日本では、東日本に分布するモミジイチゴと近畿以西に分布するナガバモミジイチゴとが、東西に住み分ける。
 実は黄色く熟し、食用になる。
 
2007/05/26 小平市

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