みずき (水木・瑞木) 

学名  Cornus controversa (=Swida controversa)
日本名  ミズキ
科名(日本名)  ミズキ科
  日本語別名  ミズシ・ミズクサ・ミズブサ・ミズノキ、クルマミズキ、タナハリ、ダンゴノキ・ダンゴシバ(団子柴)・マイダマノキ(繭玉木)、ハシカノキ、イワイギ
漢名  燈臺樹(トウダイジュ,dengtaishu)
科名(漢名)  山茱萸(サンシュユ,shanzhuyu)科
  漢語別名  瑞木(ズイボク,ruimu)
英名  Giant dogwood
2007/04/13 清瀬市中里 2009/04/16 入間市宮寺
2006/05/01 新座市中野
2006/05/05神代植物公園
2007/06/19 小石川植物園
2005/08/02 調布市
2006/12/07 神代植物公園


 ミズキ科 CORNACEAE(山茱萸科)は、約10-12属、約100種があるが、その「解釈や属の区分については学者により意見が異なり、ミズキ科をさらに広義に解釈して数属を加え16属にする意見や、いくつかの科に細分する説もある」(『週刊朝日百科 植物の世界』4-130)
 ミズキ科 CORNACEAE(山茱萸科)に所属させられる属名について、通覧する。
   アオキ属 Aucuba(桃葉珊瑚屬)
   ヤマボウシ属(狭義の) Benthamidia 広義のミズキ属 Cornus に含むことがある
   カンレンボク属 Camptotheca(旱蓮木屬) ヌマミズキ科 Nyssaceae(珙桐科)とすることがある
   ゴゼンタチバナ属 Chamaepericlymenum(草茱萸屬)
 広義のミズキ属 Cornus に含むことがある
   (広義の)ミズキ属乃至(狭義の)サンシュユ属 Cornus(棶木屬)
   Corokia
ニュージーランド等に4種がある
   ダビディア属 Davidia(珙桐屬) ヌマミズキ科 Nyssaceae(珙桐科)あるいはダビディア科とすることがある
   Griselinia
ニュージーランド・南アメリカに6種がある
   ハナイカダ属 Helwingia(靑莢葉屬)
   Mastixia(單室茱萸屬)
     M. alternifolia(單室茱萸)
   ヌマミズキ属 Nyssa(藍果樹屬)
 ヌマミズキ科 Nyssaceae(珙桐科)とすることがある
   ミズキ属 Swida 広義のミズキ属 Cornus に含むことがある
   Torricellia(鞘柄木屬)
 トリケリア科を独立させることがある。中国(南西部)・ヒマラヤに3種。
     T. angulata(角葉鞘柄木)
     T. tliifolia(鞘柄木) 
 ミズキを含む属の立て方にも、諸説がある。
 広義のミズキ属には、北半球の温帯を中心に約60種が分布する。
 広義のミズキ属を、例えば次の4属に分つことがある。
   ミズキ属 Swida
   サンシュユ属 Cornus
   ヤマボウシ属 Benthamidia
   ゴゼンタチバナ属 Chamaepericlymenum
 中国では、広義のミズキ属 Cornus(棶木屬)を次のような亜属に分ち、あるいはそれらを独立した属として扱うことがある。
   Subgen. Chamaepericlymenum(草茱萸亞屬)
     〔Chamaepericlymenum(草茱萸屬)〕
   Subgen. Cornus(棶木亞屬)
     〔Cornus(棶木屬)〕
   Subgen. Macrocarpium(山茱萸亞屬)
     〔Macrocarpium(山茱萸屬)〕
   Subgen. Benthamia(四照花亞屬)
     〔Dendrobenthamia(四照花屬)〕 
 広義のミズキ属 Cornus(棶木屬)の植物には、次のようなものがある。
   シラタマミズキ C. alba(Swida alba;紅瑞木・涼子木)
 『中国本草図録』Ⅵ/2759
   C. alsophira(小林椋子木) 
『雲南の植物Ⅰ』181
   C. alternifolia
北アメリカ東部産
   C. brachypoda → C. macrophylla
   C. bretschneideri(沙棶)
   ゴゼンタチバナ C. canadensis(Chamaepericlymenum canadensis)
   ヒマラヤヤマボウシ C. capitata(Dendrobenthamia capitata;
        頭状四照花・鷄嗉子・野茘枝・山茘枝) 
『雲南の植物Ⅱ』183・『雲南の植物』142
   C. chinensis(Macrocarpium chinense;川鄂山茱萸・緣杞) 『中国本草図録』Ⅶ/3262
   ミズキ C. controversa(Swida controversa;燈臺樹・瑞木)
     タカネミズキ var. alpina
     イシヅチミズキ var. shikokumontana
   ハナミズキ
(アメリカヤマボウシ) C. florida(Benthamidia florida)
   C. hemsleyi(Swida hemsleyi;紅椋子)
   C. hongkongensis(Denfrobenthamia hongkongensis;香港四照花・山茘枝・糖黄子樹)
   ヤマボウシ C. kousa(Benthamidia japonica)
     var. angustata(Dendrobenthamia angustata;陜葉四照花・山茘枝・野茘枝)
     var. chinensis(四照花・山茘枝)
 『中国本草図録』Ⅳ/1777
   クマノミズキ C. macrophylla(Swida macrophylla, C.brachypoda;棶木・涼子)
        
 『中国本草図録』Ⅲ/1311
   セイヨウサンシュユ C. mas
ヨーロッパ・カフカスに分布
   C. oblonga(Swida oblonga;矩圓葉棶木・長圓葉棶木‣黑皮楠‣粉帕樹)
        
 中国(四川・雲南)・ヒマラヤに分布。『雲南の植物Ⅱ』182
   サンシュユ C. officinalis(Macrocarpium officinale;山茱萸)
     マルバサンシュユ var. koreana
   C. parviflora(Swida parvifolia;小花棶木・貴州四照花)
   C. paucinervis(Swida paucinervis;小棶木・穿魚藤) 『雲南の植物Ⅱ』182・『中国本草図録』Ⅵ/2760
   C. poliophylla(黑椋子)
   C. schindleri(康定棶木)
   C. sessilis
カリフォルニア北部産
   エゾゴゼンタチバナ C. suecica(Chamaepericlymenum suecicum)
   C. walteri(Swida walteri;毛棶・小六谷)
   C. wilsoniana(光皮樹・狗骨木) 
 和名ミズキは、植物体に水分が多く、春に枝を折ると多量の樹液を滴らせることから。
 日本・朝鮮・中国・ヒマラヤに分布。
 防火林として植えるほか、太い枝はいろりの自在鉤とし、小枝は小正月の団子を指すのに用いる。
 材は白色緻密でやや軟質、工藝の材や木鉢に用い、また東北地方のこけしの木地として著名。

   櫂の音(と)ゆるに漕ぎかへる山櫻會(やまざくらゑ)の若人が、
   瑞木
(みづき)のかげの戀語り、・・・
      
薄田泣菫「望郷の歌」(『白羊宮』)より
 



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